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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
貸出兵‐敵地潜入す
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「ちょっと血を流し過ぎて貧血みたいだ」
「だ、大丈夫なのですか?」
グラグラと揺れる視界に苦笑いを漏らしていると首筋に温かい何かが触れる。
「凄い冷たいのです」
「血が足りないからな…寝ればすぐ治る…おっと」
「立ち上がっちゃダメなのですよ」
足に力を入れ立ち上がるが足元はフラフラとして歩ける状態じゃないのはわかった
「(あ〜ダメだ倒れる)」
「だいじょうぶなのですか?」
立ち上った拍子に視界が大きくグラつき足の力が抜ける。また倒れると思ったが何かに支えられるように途中で止まる。何が起きたと思い支えられている付近に目を向けるとグラついているが誰かが支えてくれているのが見える。この状況から考えれば支えてくれているのは電だ
「悪い」
「気にしなくてもいいのです。取り敢えず座りましょうか」
謝る俺に笑顔で答える電だがやはりこのまま立っているのは辛いのかベットまで運ばれる。
「早く寝ないといけないのは暗闇さんの方なのです」
「はは、何も言い返せねぇや」
電の言葉に苦笑いが漏れる座ったら落ち着くかと思ったが状態は変わらず視界はグラグラと揺れ話しかけてきている電の声もかすんで聞こえる。兄貴の言う通り早めに止血しときゃよかった
「(明日の作戦確認は李悠に任せるか)んじゃ、寝るか」
「い、一緒に寝るのですか?」
「そうだが?」
二人ともうまく動けない状態でしかもベットが一つしかないとなれば一緒に寝ることになるのは必然的だろう。仮に俺か電がここから別の部屋に移動するとしても途中で倒れる可能性もあるしな
「別になにもしねぇよ。仮にも雇われてる身だしな。ほら、早くしろ」
「…失礼しますなのです」
先にベットへ入り電に声をかけると遠慮がちに潜り込んでくる。いや、遠慮というより恥ずかしがってるみたいだ
「そんな恥ずかしがることねぇだろ」
「…」
苦笑いを漏らしながら電に話しかけるが返答が返ってこないので顔を覗き込んでみると顔を真っ赤にしながら顔を隠していた。
「(面白れぇこと考えた)…狭ぇんだからもっとくっつけっての」
「はわわわわ!?」
ポスンっと腕の中に引き込むといきなりのことに驚いた電が可笑しな声を上げる。しかしそんなことはどうでもいい。
「暖かいなお前」
「…暗闇さんはヒンヤリしてるのです」
ギュッと抱きしめると湯たんぽのように暖かい体温が伝わってくる。体温の低い俺にはこの温度は本当に心地良い。
「これならすぐ眠れそうだ」
「電も眠くなってきたのです」
互いに持ち合わせない温度に心地よさを感じていると
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