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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
貸出兵‐敵地潜入す
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めてください」
マッサージしたとはいえ完全に披露が抜ける訳では無い。やはり体全体の疲労をとるならゆっくりと寝るのがいい
「わかったわ。電あんたは少し休んでから来なさいね。もし歩けないようだったらここに寝かせてもらって。…いいわよね?」
「私の部屋ではないですが了承は得てるので大丈夫ですよ」
「そう、それじゃ電のこと任せたわね」
そう言い残し雷は部屋を出ていった。許可を取っていたからいいが何だか強引な見た目より随分と強引な奴だな
「…八時ちょい過ぎか…少し早いがお前は寝ろ」
「でも、眠くないのです」
ベットへと電を運び寝るようにいうがやはり寝るには早いようで苦笑いを浮かべる。
「お前が感じてるより体は疲労してる、目を閉じてればいつの間にか寝てるから心配するな」
「そう言われても…そうなのです!暗闇さんについてお話して欲しいのです。そうしたら寝られる気がするのです」
なにか思いついたような声を出したと思ったら俺の話をして欲しいと言い出した。
「別に構わない具体的にはどんな話をして欲しいんだ?」
「えっと…好きな物とか嫌いな物とか?なのです」
「なんで疑問形なんだ。ようは俺のプロフィールを言えばいんだな」
「そんな感じなのです」
曖昧な返しに溜息がでる。まぁ、自分のプロフィールみたいなものなら話しても大丈夫だろう
「んじゃ、言うぞ。名前コードネームは暗闇、大本営-陸軍特別貸出部隊所属、歳は黙秘、好きな物は珈琲とチョコ、嫌いな物は生魚、これでいいか?」
「チョコが好きなのに珈琲も好きなのですか?」
「どっちも苦いブラックだ。甘い物はあまり好きではないな」
思いつくものを淡々と答えるとその中で疑問に思ったことについて電が質問してきたので素直に答える。
「甘い物が苦手なのですね。えっと年齢はなぜ黙秘なのです?」
「規定だ。俺と李悠はまだ若いらしくてな口外しないといけない場合以外は口外しないようにってな」
「そんな規定があったのですか。じゃあ生魚はなぜ嫌いなのですか?」
「見た目とか味は平気なんだが生もの独特の臭いだな。特に魚は生理的に無理だ」
思い出すだけでも気分が悪くなる。生肉も生野菜も平気なのだが生魚だけは本気で無理だ。地球上から消滅してくれないだろうか…
「意外なのです。暗闇さんみたいな完璧な人は苦手なものなんてないと思ってたのです」
「俺だって人間だ嫌いなもんや苦手なものくらいある。おら、答えてやったんだから早く寝ろ…っ」
「はわわ暗闇さん!?」
貸部屋に戻ろうと立ち上がった瞬間視界がグラりと歪み膝をつく。血を流し過ぎたか?
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