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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
模擬戦準備と武器強化!?
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ら相手に打ち勝てる可能性があるし逃げた際相手に味方の位置を教えてしまうことになるからだね。それに先に発砲回数や信号弾なんかでサインを決めておけば仲間に自分が攻撃を受けどんな状態なのかを伝えることもできるからこの作戦も兄さんはあんまり指示しないよ〜」

「なるほど、私は作戦を考えたことはないけど理にかなった作戦だと思うよ」

納得とこくりこくりと頷く響ちゃん。机においていたまだ温かい珈琲を一口飲み話を続ける

「でしょ?中々こんな作戦を考え付く人はいないよ〜いや、考えていても実行に移せないの方があってるかもね」

「実行に移せない?どうしてだい?」

「言葉にしてみると簡単そうに見えるけど人間の本能っていうのは敏感でねどうしてもここぞという時に恐怖や緊張で頭の中が真っ白になっちゃう人が多いんだよ〜だから実行できる人は少ない、今の作戦はどれも人間の恐怖と緊張なんかを全部ない物として考えてるものだからね〜」

考えてみると分かる。もし自分が一人で敵の索敵をしていた場合に敵を発見した瞬間発砲し後は一人でその敵を相手しなくてはいけなくなる。もちろん相手が何人であろうと見つけた場合は構わず発砲し後は仲間がこちらに来るのをひたすら耐え抜き待つしかない。それがもし傷を負い負傷した場合でも関係ない仲間がいない方角に逃げながら敵を排除していく。ただ誰しも死にたくはないはずだ。仲間の元へ助けを求めたいはずだ、だが僕達貸出兵だけはその作戦を実行し続けてきた…仲間よりも自分のことを信用しどんな時も仲間に頼らず自分でその場を凌ぐ。ただ勘違いしてえほしくないのは貸出兵が薄情で仲間より自分のことが大切だと言うことは絶対にないということだ。どんな時も仲間を思い、発砲回数や信号弾が見え聞こえた際はいち早くその場に向かう。どの軍隊や軍事基地より仲間思いで仲間を信用しているのは貸出兵以外にありはしないと自負しているくらいだよ。

「よくよく考えてみるとその通りだ。しかしなぜ態々そんなことをするんだい?もっと安全な方法があるはずだろう?」

「それがそうでもないんだよ〜僕達貸出兵にとってはこっちの作戦の方が都合がいいんだよ。もちろん安全ではないけど昔からこんな内容の作戦ばかりやってたから暗闇と僕はこんな様な作戦の方が慣れてるしやりやすいんだよ〜」

「確かに慣れている作戦の方がやりやすいからね。さて、そろそろ私はお暇するとするよ。皆が心配しているかもしれないからね」

「うん、昨日は付き合ってくれてありがとう〜」

「あぁ、それじゃあまた質問がある時に来るよ」

ガチャりとドアを開け響ちゃんは部屋を出ていった。やっぱり興味深いね響ちゃん

「さて、未浪いるんでしょ〜?」

「…やっと出られます。僕もいるんですからここ
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