暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
模擬戦準備と武器強化!?
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「大人しくしてくれ、そんなに暴れてられると落としてしまう」
「ご、ごめんなさいです。ちょっとびっくりしてしまって、もう大丈夫なのです」
「そうか。…それじゃあ行くぞ」
やっと動きが止まりゆっくりと歩き出す。行き道で粗方の兵は殺しておいたしここから脱出してしまえばもう依頼は完了と言ってもいい
−−−−−−−−−−−−−−−−−
「足の状態はどうだ?」
「はい。手当はしてもらったので少し痛みが残っているだけなのです」
先に殺しておいた甲斐があったのか敵兵に見つかることなく基地を脱出しバイクを止めた地点まで連れてくることができた。
「…少し見せて診させてもらってもいいか?」
「あ、はい大丈夫なのです」
二人乗り用のバイクの上に電を座らせ、了承を得てから包帯が巻かれている左足の包帯を外していく。
「治療はされたようだが応急処置程度だな。腫れもそこまで酷いものでない…少し触るぞ」
「っ!?」
「痛むか?」
「少しだけなので大丈夫なのです」
包帯を外すと足が青黒く腫れ上がった。骨に異常はないと思うが軽く押しただけで顔を歪めているのを見ると痛みは相当なものだ。取り敢えず痛みを緩和してやらないとな
「…少し我慢してくれ」
「んっ…」
右ポケットのボタンを外し鉄製の小箱を取り出す。中身は小さな注射器と液体の入った透明なカプセルが二つ、手早くカプセルに注射針を突き刺し液体を吸い取り、液体の入ったまま足の一番酷く腫れ上がっている箇所に中身を注入していく
「安心しろ今打ったのは即効性の止痛薬だ。…どうだ?少しは痛みが無くなったと思うが」
「はい、段々と痛みが無くなってきたのです…けど、今度はなんだか足に感覚が無くなってきたような気がするのです」
「神経を麻痺させてるからな、これでしばらくは痛まない筈だ」
今打ち込んだのは簡単に言ってしまえば麻酔のような薬品の為神経が麻痺し感覚が無くなる。その代わり一時的に痛みを完全に感じなくなる。なぜそんなものを持っているのかと言えば仕事の為としか答えようがない
「さて、悪いがここで待ってくれ無線は渡しておくから誰かから無線が入ったら俺は依頼中だと伝えておいてくれ」
「了解したのです。あの…気をつけてくださいね?」
「あぁ」
「ん…」
無線を渡すと心配だと言う表情の電に大丈夫だという思いを込め軽く頭を撫でてやり、先程脱出してきたばかりの海軍基地へと歩き出す。人数的に無傷とはいかないだろうがな
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