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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
模擬戦準備と武器強化!?
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ろとは言っておいたがまだいる筈だここから連れ出せ」
「どういうことだ?何故殺さない」
「俺は無実の奴を殺す趣味はないだけだ。まぁ、死にたいなら止めはしないがな」
俺には同情の心はないが無駄な殺生はしないに越したことはない。貸出兵だとしても無実の人間を殺すのは立派な殺人に違いはないしな
「俺の話を信用してくれるってか?証拠もないってのに」
「中尉も大尉の事は良く言っていなかった。しかもこの状況で嘘を吐く奴が死ぬ覚悟がある筈ないだろ」
「…流石は貸出兵の隊長、説得力のある説明だ。…それじゃあ悪いが行かせてもらうぞ」
「…逃がしてやるんだちゃんと逃げ出せよ」
俺の言葉にもちろんだと答え男は階段の方へと駆け足で駆けていった。さて、あとは艦娘を救出して基地を崩壊させれば依頼は完了だ
−−−−−−−−−−−−−−−−
「…巡回ルートが分かっていれば容易いもんだな」
空になったベレッタのマガジンを引き抜き補充しておいた予備のマガジンを差し込む。巡回していた兵士は全て撃ち殺したがマガジン一個分の弾と簡易サプレッサーを失った為こちらにとっても結構な痛手だ。
「…ここだな。おい、誰かいるか?」
「そ、その声は暗闇さんなのですか!?私です電なのです」
「電だな。横須賀鎮守府の司令官の依頼で救出に来た。体調と体の状態を教えてくれ」
強めに鉄製の扉を叩くと中から少女の声が聞こえる。確か鎮守府で会った特三型駆逐艦の姉妹の中にいた筈…確証はないが。取り敢えず体の状態を確認する。囚われていたのだ状態によってどう脱出するかが変わってくるしな
「体調は大丈夫なのですけど足を痛めてしまって歩けないのです」
「(足か…)了解した。扉を開けるから出来るだけ離れていてくれ」
差し込み式の鍵穴に小型マルチツールのナイフを突き刺しガチャガチャと動かしていく。この式の鍵なら奥まで入れば
「っし空いた。…なんだお前だったのか」
「…本当に暗闇さんなのですか?」
力ずくでナイフを奥まで差し込み、思いっ切り捻るとガチャりと音を立て鍵が空いた。すぐ様隔離室の中に入るとペタリと床に座り込む少女が一人こちらを見ていた。あ〜こいつだったのか。
「疑うのはいいが今はそれどころじゃない。今の所侵入したのはバレてないが時間の問題だ。急ぐぞ」
「でも私は歩けないのですよ?」
「そんなことは分かってる。…っと」
「はわわ!?」
足と肩辺りに手を当て抱き上げる。俗に言うお姫様抱っこってやつだ。背負うよりも電に負担は少ないし電が軽く小柄な為ベレッタを構えることは出来るが一瞬遅れが生じてしまうのが少し心配だ。
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