暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
模擬戦準備と武器強化!?
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が一度だけ静かな部屋に響き渡る
「…何故外した」
「…」
ベレッタから発射された弾丸は中尉の頭の上を通過し後ろの壁にめり込んでいた。自分を殺さなかった疑問や殺してもらえなかった嫌悪感もあるのだろう先程と同じく中尉は目を細め俺を見ているが俺の心情で殺すか殺さないは選択できる筈だろ?
「…残念ながら中尉殿にはもう少し生きてもらわなきゃいけなくなった」
「…私を殺さなければこの鍵は奪えない。それとも殺さずに奪えるとでも思っているのか」
「そんなもの初めから必要ない。鍵があるなら壊せばいいだけだ。依頼者からは艦娘が無事であれば他はどうなろうといいと言われているからな」
俺の依頼は見つからないよう潜入することでも殺さずに潜入することでもない…無事に艦娘を奪還し依頼元に届けること。敵地の兵士がいくら死のうが敵の基地が崩壊しようが全く関係ない。
「…一つ忠告しておくがこの基地内からさっさと離れた方がいい。死にたいのなら残ればいいが離れれば多少はいい光景が見れるかもしれないぞ?」
「それはどういうことだ」
「それは逃げてからのお楽しみだ。…もう中尉殿貴方に用はない、増援を呼ぶなり侵入者が侵入したことを知らせるなり好きにしろ。俺はもう行く時間が無いしな」
「あ、おい」
中尉の返答を待たず、来た道を戻る。現在午後三時、戦闘を考慮すると急がなければ明日の模擬戦に間に合わなくなってしまう
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「さて、ここまで来たのはいいが隔離室の場所なんて知らないしな…」
来た道を少し戻り上がってきた階段を今度は下に降り現在は地下二階階段の通路から死角の位置に身を隠している。場所すらわからないのに闇雲に動くのは危険過ぎるしまずは巡回している兵がいるか確認しているところだ
「…巡回してるのは二三人で巡回ルートは約二三十m辺りこちらに来る巡回兵はなしとなると」
頭の中で考えを巡らす。先程居た二階の構造からすると二三十m長方形型の造り、また通路が少し広めで見通しがいい為隠密行動は厳しいが曲がり角などの死角からなら見つかることなく巡回兵を処理できる
「取り敢えず隔離室の場所がどこなのかまた適当に捕まえて聞き出すか…」
ふぅと息を吐きこの場所から一番近い通路の壁際に身を隠す。あとは足音を聴いて…
「来た…暴れんな殺すぞ」
「…」
タイミングよくこちらに戻ってきた巡回兵を捕まえ通路の死角へと引きずり込み先程と同じように首元にナイフを突き立て黙らせる
「悪いが時間が無い。単刀直入に聞く隔離室はどこにある」
「…残念だが貴様に教えることは無い。早く殺せ」
「…ほぉ
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