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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
模擬戦準備と武器強化!?
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るとここの軍人ではないことに気づいたのだろう俺が誰かを問うてくる。
「そんなことはどうでもいい。無駄な殺生はしたくないさっさと手を上げて前に出てこい」
「…」
少しの沈黙のあと大人しく両手を上げて机の前に出てきた。余計なことはされたくないし、発泡音が聞かれ他の兵士達にここに来られたら正直逃げられる気がしなかったしな
「よし、そこでいい。聞きたいことは一つだ、ここに一時的に配属された艦娘がどこにいるかだ」
「やはり、その為か」
「ほぉ、来るとわかっていて何もしないとはな。まぁ、そんなことはどうでもいい早く答えろ」
「…地下二階の隔離室だ鍵はここにある」
相手に時間を与えてもこちらには何も利益はない為ベレッタを構え直して脅すが、中尉は動揺した様子もなく答え、上げていた右手を懐に入れると鍵を取り出した。
「…何のつもりだ?」
「君は貸出兵の隊長さんだろう?」
「…」
「驚く事は無い。軍人でその銀のベレッタを使っているのは貸出兵の隊長-暗闇さんだけだ。ここまで言えば分かる筈だ」
スっと少し口元を上げて微笑む中尉。しかし驚いたまさか拳銃で貸出兵であることしかも隊長ということまで見抜かれるとは流石は中尉クラスになるとそんじょそこらの兵士とは観察眼のレベルが違うか…
「流石中尉殿並の洞察力ではないが、私が貸出兵の隊長-暗闇だとしてその行動の説明にはならない」
「…考えれば簡単だ。この状況で私が君を殺せる確率は一%もない」
「素直に艦娘の場所を教え命だけでも助けてもらおうってか?」
「ははは、それはない。腐っても海軍中尉だ。いつでも死ぬ覚悟くらいは出来ている」
命乞いでもするかと思ったが腐っても海軍中尉。海軍の名に泥を塗るようなことはしないようだ。しかし何故笑っていられる?
「この状況で笑えるとは随分とこんな状況になれている様だな」
「いやいや、こんな状況は今回が初めてだが、世界でたった数人しかいない貸出兵、しかも隊長である暗闇さんに殺されるのなら本望だ」
「…そんなに死にたいのか?」
「違うと言えば嘘になるが本当と言っても嘘になる。…私はこの海軍基地にこの基地の大尉に嫌気が差した。…仲間も戦友も皆死んでしまった…この海軍基地大尉の無茶苦茶な任務に行かされてな」
「…」
上がっていた口元は元に戻り目は怒りが込められたように細められ中尉は語る。しかしながら俺は貸出兵、敵に対して同情の念は…ない
「送ってもらえるか…戦友の元に」
「…」
また少し中尉が口元を上げ笑う。一つ息を吐きベレッタの照準を中尉の額に合わせ、引き金を引く。簡易サプレッサーにより小さくなった発泡音
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