暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
模擬戦準備と武器強化!?
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「…悠…退し…今の…は…だ!」
「こ…で追い…ん…だ全員…ろ!」
「了…!い…ぞ!突…だ!」
「馬……ろ!!」
「(この光景は…)」
鳴り響く銃声、もがき苦しむ味方兵と敵兵、怒鳴り散らすような大声。僕と暗闇がいることからいつかの貸出先の軍事基地殲滅の依頼を受けた時の夢だろうか?まぁ、空中に浮いているし昔の僕がいる時点で夢だってわかるよね
「(しかしまた変な夢を…馬鹿止まれ!)」
辺りをキョロキョロと見渡していると味方兵が突撃していく進路の先に大量のクレイモアが張り巡らされているのが見える。夢の中だ声が届く筈もないが叫ばずにはいられない
「(思い出した…四年前僕の判断ミスで自ら相手の罠に飛び込ませてしまったあの軍事基地殲滅依頼の時の…うぅ)」
ズキズキと頭に激痛が走り膝をついてしまう。早く夢ここから出させてくれ…
「(そろそろ起きないと本当に寝坊してしまうよ)」
「(この声は響ちゃん?)」
ズキズキと痛む頭に響ちゃんの声が響く。多分中々起きない僕を起こそうと声をかけてくれているのだろう。現実の声が聞こえるってことはそろそろ目が覚める筈…それまで何とか
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ん…んぅ…」
「やっと起きたかい…何だか魘うなされていたみたいだが大丈夫…いきなりはやめてくれと言っただろう?」
パチパチと瞬きを何度か繰り返すとやっと起きたと言った様な顔で隣に座っている響ちゃんが苦笑いを浮かべる。しかしそんなことは後回しだ。バタリと響ちゃんに倒れ込むようにして体を密着する。全身から汗が吹き出し体の震えが止まらない…頭の中で爆発に巻き込まれた味方兵の悲鳴や苦痛の叫びがグルグルと回り離れない。
「…怖い夢でも見たのかい?」
「昔の夢を見たんだ…俺がこの人生で一番後悔している夢を…」
「(言葉遣いがいつもと違う?)それは辛い夢を見たね。少しこのままでいていい」
響ちゃんは優しい声でそう言うと自らギュッと抱きつき体を密着させてくると暖かな体温が伝わる。
「…やっぱりいい匂いだ」
「んっ擽ったいからやめてくれと言っただろ?」
抱きついた際に近づいた響ちゃんの襟足に顔を近づけスンスンと匂いを嗅ぐと昨日より少し優しく甘い香りが強く鼻腔を擽る。鼻息が擽ったかったのか響ちゃんがびくりと体をびくつかせる。
「…ごめん。でも、もう少しだけお願い」
「…このままでいいと言っただろう?ただ驚くから一声かけてからしてくれると助かる」
「分かった…」
「んぁ…だ、だからいきなりはやめてくれと言ったばかりじゃないか」
何だかんだで許してくれる響ちゃ
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