Chapter04
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帯を突き出してくる
……確かに。
一体何をやっているのだ俺はぁぁあ!
たまらず携帯を取り出し耳に当てる
「俺だっ!とうとう”機関”が俺の仲間に手を出しやがった!
こうなっては一刻の猶予もない。とうとう封印されし右腕を解放する刻だ…。
…なに心配ない。…あぁこれも運命石の扉の選択か、…わかってる
…エル・プサイ・コングルゥ」
携帯を再びポケットにしまう。
あれ、あいつがいない。
案の定、精肉コーナーで色々と見ている紅莉栖を発見する。
「無視するとはひどいではないかクリスティーナっ!」
「だってラボならまだしもお店であんなことされたら
他人のふりくらいしたくもなるわよ」
なんて薄情なんだ、これでも助手か。
「んーっと、セールだしこれとかいいわね、今日食べるんだから
賞味期限とかもギリギリので大丈夫よね」
「あぁ、そうだな。だが、そんなに試したいのか?」
きれいに空になったケースの中にマーマレードがちょこんと転がっている
手に取ってそう聞いてみると紅莉栖が得意げな顔をする。
「絶対に合うのよ!ネットで見たの」
「板でか?」
「そうそ…って違うわっ!そんなの見るわけなろうが!」
あぁ、こんなやり取りも久しぶりだ。
取り止めのない会話。
こんななんでもないことがこんな幸せなものだったなんて。
「岡部?」
「さ、肉は買った、飲み物はダルが用意してくれてる
野菜と焼きそばを買って戻るぞ」
こんな平和がもし、続くのならこれほどいいことはない。
「あ、焼くのは私とまゆりでやるからね」
…あぁ、この平和はあと1時間までか…。
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