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仲直り
4部分:第四章
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第四章

「いいわね。どうせ下らない理由なんだから」
「全く。何で母さんまで」
「わかったわね」
 今度はぴしゃりとした言葉だった。
「そんな喧嘩もあるけれど下らないものなんだから」
「だから何でもないって」
 そうは言いながらもだ。不機嫌なままの彼だった。そしてだ。
 そのホットミルクを飲んでから自分の部屋に戻りベッドに入った。そうして眠りに入るとだ。
 何故か自分の目の前に彼女がいた。そして彼に言ってきたのだ。
「もう別れましょう」
 いきなり言われたのである。
「私達もう終わりだから」
「おい、待てよ」
 そう言われてだ。隼もだ。
 思わず言い返した。そして梨香子に言うのだった。
「何で俺達別れないといけないんだよ」
「だって。どうしても受け入れてくれないのよね」
 梨香子は隼の顔をずっと見据えたうえで彼に問う。
「そうなのよね」
「ハンバーグのことかよ」
「そうよ。それだったら仕方ないじゃない」
 これが梨香子の主張だった。
「だからもうね」
「何で別れないいけないんだよ」
 思わずだ。彼は言ってしまった。
「そんな下らない理由でな」
「下らないって思うの?」
「当たり前だろ」
 こう梨香子に返す。
「それ以外にどう言えっていうんだよ」
「じゃあどうするのよ」
「ハンバーグにかけるものなんてどうでもいいだろ」
 もう勢いでだ。言ってしまったのだった。
「そんなのな。ケチャップでもマヨネーズでもな」
「どうでもいいっていうのね」
「ああ、そうだよ」
 勢いのまま言っていくのだった。
「そんなのよりもな。俺はな」
「俺はって?」
「御前と一緒に何か食えたらいいんだよ」
 こう言ったのである。
「それでいいんだよ」
「じゃあハンバーグのことは」
「ああ、もういいよ」
 また言った。
「そんなのはな」
「そうなのね。それじゃあ」
「俺は御前とずっと一緒にいるからな」
 勢いは止まらない。そして彼はそれに従い続ける。
 その上でだった。彼女を抱き締めて言ったのだった。
「じゃあな」
「ええ、それじゃあ」
「一緒だからな、ずっと」
 こう言ったのである。夢の中でだ。それからだ。
 目が覚めた。目が覚めるとだ。
 朝だった。一日がはじまったのだ。
 朝の支度をして学校に行き部活の朝練を終えた。そして授業を受けてだ。
 昼にだ。問題の食堂に入った。そこでだ。
 バスケ部の仲間達、いつも一緒にいる彼等がだ。彼に尋ねてきたのだった。
「おい、あそこにあの娘いるぜ」
「それでどうするんだ?」
「まだ喧嘩するのか?」
「まずはな。あれだよ」
 まだ不機嫌な顔だがそれでもだった。
 隼は周りに言ってだ。それからだった。
「食券買うな」
「あ
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