2部分:第二章
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第二章
だがだ。その隼は言うのだった。
「で、梨香子ちゃんはか」
「マヨネーズか」
「ハンバーグ定食にマヨネーズか」
「それかけて食ったんだな」
「それは邪道だろ」
ムキになった顔で言う隼だった。今度もムキになった顔になっているのだ。
「だから俺言ったんだろ。俺はな」
「止めておけってか」
「その食い方はか」
「ハンバーグにマヨネーズは」
「そうだよ。言ったんだよ」
そうだというのだ。そしてだった。
話の展開はだ。隼自身の口から述べられたのである。
「そしたらあいつ怒ってな。これが一番ハンバーグに合うってな」
「で、喧嘩になってか」
「今不機嫌なのか」
「そうした経緯なんだな」
「酷いだろ、これってな」
隼は憮然とした顔で周囲に賛成を求めた。
「そう思うだろ。あいつは悪いよな」
「って馬鹿かよ」
「そんな下らない理由で喧嘩したのかよ」
「まだ巨人の内紛の方がましだろ」
「あそこはもっともっと揉めていいけれどな」
バスケ部の誰もが巨人は嫌いだった。日本国民、地球人として非常に正しい。
その良識ある彼等がだ。さらに言うのだった。
「けれど御前等の喧嘩は明らかに馬鹿だからな」
「そんな理由で喧嘩するなよ」
「っていうか何なんだよ」
「それってよ」
「そんなにレベルが低いか、俺達の喧嘩は」
隼は自覚がなかった。だからこその言葉だった。
「そうなのか」
「さっさと仲直りしろよ」
「全く。何なんだよ」
「そんな下らない喧嘩終わらせろよ」
「何にもならないからな」
「いや、それでもな」
意地を張る顔になってだ。隼は彼等に言い返す。
「俺にしては引けないんだよ」
「一旦喧嘩になったらか」
「そうなんだな」
「自分からは謝れない」
「そう言うんだな」
「ああ、そうだよ」
プライドを出して言う彼だった。
「そうだよ。そういうものだろ」
「まあなあ。喧嘩ってそうだからな」
「特にカップルだとな」
「自分から言うのってちょっとな」
「できないからな」
「あいつが言ってきたらいいさ」
あくまで自分からはだというのだ。
「それからだよ。話はな」
「こりゃ仲直りは先かな」
「暫く喧嘩かね」
「何か本当にレベル低いけれどな」
「続くなこりゃ」
周囲はそんな彼に呆れながら言った。何はともあれそうした部活の後でだ。下校の時にだ。
彼はばったりとだ。その梨香子と校門で会ってしまったのだった。こうした時にこそ鉢合わせをしてしまう、世の中というものは不思議なものだ。
黒髪をショートヘアにしただ。背の高いすらりとした女の子だった。奇麗な脚が紅い短いスカートから見えている。目は大きくぱっちりとしていて睫毛が長い。何処か日本人離れした鼻も高い整った顔
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