第三幕その二
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ふとです、腹ペコタイガーがこんなことを言いました。
「このスパゲティも羊のお肉もサラダも美味しいけれど」
「どうかしたの?」
「うん、最近の僕はね」
どうかというのです。
「何かこう毎日一回はカレーを食べたいね」
「そうした気分なの」
「そうなんだ」
こう恵梨香にもお話します。
「最近はね」
「そうなのね」
「カレーは元から好きだけれど」
「最近は特になの」
「うん、もう本当に一日一回は食べないとね」
そのカレーをというのです。
「駄目になってるんだ」
「そういえば貴方最近よくカレー食べてるわね」
トロットはスパゲティを食べつつ腹ペコタイガーに言いました。
「テーブル掛けから出して食べる時も」
「リクエストはそれだね」
「ええ、カレー多いわね」
「アメリカでもカレーは食べるけれど」
ジョージはサラダをフォークで食べつつお話します、オニオンドレッシングをたっぷりとかけたそれをです。
「パンが主食だからね」
「そうらしいね、中国でもそんなに食べないよ」
神宝はフォークとナイフで羊肉を食べています。
「御飯は食べても」
「というか日本人が物凄く食べるんだよね」
カルロスが言うにはです、彼もスパゲティを楽しんでいます。
「インド人は別格にしてね」
「インドのカレーと日本のカレーはまた違うわよ」
ナターシャはパンにジャムを塗っています。
「インドのカレーはカリーっていってね」
「今のアメリカにはインド系の人もいるから」
恵梨香は考えるお顔で言います。
「それでオズの国にもカレーがあるのかしら」
「いえ、また違うわよ」
トロットは恵梨香にこう言いました。
「オズの国の。腹ペコタイガーが好きなカレーはね」
「そうなんですか」
「ええ、インドのカリーじゃなくて」
そうではなく、というのです。
「日本のカレーよ」
「私の国の」
「そうよ、多分日系人の人から入った」
「そのカレーですか」
「そうみたいね」
「そうだね、僕が今はまっているカレーはね」
腹ペコタイガー自身も言います、イカ墨で真っ黒になっていてオリーブとガーリックも効いているとても美味しいスパゲティを大きなお口ですすりながら。
「ルーがとろりとした感じの」
「日本のカレーなの」
「ビーフカレー、ポークカレー、チキンカレーに」
腹ペコタイガーはカレーの種類も挙げていきます。
「ソーセージやハンバーグのカレーも好きだよ、あとカツカレーもね」
「カツカレーは日本のものね」
ナターシャは冷静に言いました。
「そうだったわね」
「インドにはないの」
「ないのよ、これが」
恵梨香にも言うのでした。
「日本で生まれたものよ」
「そうだったの」
「そうよ、何でも日本のプロ野球
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