第三幕その一
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第三幕 カレーライスのお話
オズマ姫はこの日です、お仕事の後でジュリア=ジャムにこうしたことを言いました。
「魔法使いさんはまだなのね」
「はい、あの人は今はクルマーの国に行っておられて」
「あちらでお仕事中ね」
「少しおられないです」
「そうね、かかしさん木樵さんはウィンキーにいて」
「ジャックさんもですね」
「今は宮殿にいないわね」
ジュリアとお話をしながらオズの国の用心達の今現在の居場所を確かめるのでした。
「そうね」
「ムシノスケ教授は大学におられます」
「それでいないわね」
「はい」
「モジャボロさんは今日も弟さんのところね」
「そちらです」
「そう思うと」
ここまで聞いてです、オズマは言いました。
「今宮殿には人があまりいないわね」
「ベッツイさんとキャプテン=ビルさんはリンキティンク王の国におられて」
「確かに普段より少ないですね」
「何かあったら」
その時はとです、オズマはジュリアにこうも言いました。
「私と貴女でね」
「留守を守るんですね」
「そうしましょう、ボームさんもおられるし」
「三人で、ですね」
「そうしましょうね、それと」
「それと?」
「つぎはぎ娘とガラスの猫は」
この二人のこともです、オズマはジュリアに尋ねました。
「ギリキンの国に行って」
「二人はそのギリキンに遊びに行っていまして」
「今日帰って来るのよね」
「どうやら道草を楽しんでいるみたいです」
「あの娘達らしいわね」
「どうも気まぐれですから」
「ええ、そうね」
オズマは二人のことは少し苦笑いをして答えました。
「だからなのね」
「道草を楽しんでおられます」
「そうね、じゃあ」
「それならですね」
「今はね」
「このままですね」
「そうしましょう、じゃあ今日のお仕事は終わったし」
このことも喜んでです、オズマがジュリアにまた言うことはといいますと。
「これからドロシーと一緒に遊ぶわ」
「そうされますね」
「そして御飯も食べて」
「今日のお昼は何にされますか?」
「そうね、スパゲティかしら」
少し考えてからです、オズマは答えました。
「それがいいかしら」
「パスタですか」
「ええ、イカ墨のね」
「その他には」
「サラダね」
これもと言うのでした。
「それと羊のお肉を焼いたものを」
「それとパンですね」
「これでどうかしら」
「デザートは」
「無花果ね」
この果物だというのです。
「それにするわ」
「ではその様に」
「そうそう、サラダだけれど」
サラダについてです、オズマはさらに注文しました。
「レタスと胡瓜、プチトマトとセロリそれにキャロットのね」
「そのサラダですね」
「
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