暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第1章:平穏にさよなら
第22話「負けられない」
[8/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
たわね。)」

  連続攻撃の方だと、速さも威力も幾分か落ちる。だったら、確実に当てられそうなこっちの方が良いと判断したけど、間違いじゃなかったわね。

「いつまでもちまちま攻撃してきてんじゃねぇぞぉ!!」

「っ....!?まず...!?」

  クルーアルが魔力を斧に込め、地面に振り下ろす。
  まずい...!早く、距離を取らないと...!

     ―――カッ!!

「っ、ぁあああああああ!!?」

  斧を中心に辺りが光に包まれる。...いや、これは魔力の爆発だ。
  その爆発から逃れようと、私は動いていたけど、少し巻き込まれてしまった。

「っ....術式、“息吹”....!」

  淡い光に私は包まれる。悠長に回復の術式を組んでいる暇はないから、せめて自然治癒力を高めなきゃ...!

「そこかぁ!!」

「っ....!」

  砲撃魔法とやらが飛んでくる。それをすんでの所で回避し、お返しに矢を放つ。

「邪魔だ!」

「(まだまだ...!)“弓技・螺旋”!」

  斧に弾かれるのにも構わず、もう一発、今度は障壁も削れるように霊力を込めて射る。

「当たらねぇんだよ!」

  しかし、それも躱される。

「死ねぇ!!」

「っ....!」

  斧が大振りに振るわれる。それを、紙一重で躱し、短刀を繰り出す。

「“戦技・三竜斬”!!」

「ぐっ...ぁああっ!?」

  三連続の斬撃をクルーアルに向けて放つ。障壁に阻まれるけど、二撃目でそれを切り裂き、見事に三撃目が命中した。

「...今のは、薔薇姫の得意技よ...。これだけで終わりじゃないわ。貴方のしでかした事の報い、しっかりとその身に刻みなさい...!」

  そう。今のはよく薔薇姫が使っていた技。最も使いやすく自分にとって出しやすい技って言ってたっけ。...薔薇姫の敵討ちのため、私も習得しておいたのよ。

「誰が刻むかよ!」

「っ!」

  すぐさまその場から飛び退く。その瞬間、寸前までいた場所を魔力弾が通り過ぎて行く。

「っ...!しまっ....!?」

  飛び退いた所で、私は身動きが取れなくなった。
  手足に輪のような物がついている。確か、バインドとか言う拘束魔法だったはず。

「死ねっ!!」

  身動きができない私に向かって斧が振るわれる。
  回避は不可能。迎撃も不可能。なら....。

「っ、ちぃっ...!小賢しい真似を...!」

「っ.....。」

  霊力で障壁を作り、なんとか受け流す。もちろん、受け流すといっても、無理矢理になので負担は大きい。
  ...扇があれば、もっと強固な障壁が張れたのだけど...贅沢は言
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ