説明開始
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か、総二の目線が自然と其方へ向く。
「女幹部の出現……まって、これってもしかして……!?」
唇に手を当て何やら体を震わせていた未春は、不意に立ち上がると総二の肩をがっしり掴む。
「総ちゃん! チャンスよ、これはチャンスなのよ! 御父さんとお母さんがかなえられなかった願い、確り託すからちゃんと叶えてね! トゥアールちゃんにゾッコンな彼女を、自分の方へ振り向かせるのよ!!」
「いや、一体何を託そうとしてるんだよ母さんは!?」
自分の預かり知れぬうちのとんでもない計画が進みそうなのに、子を想う母親そのものの顔を向けられてしまい、総二は結局否定の一言を口にできない。
そうやって、やんややんやと盛り上がる地下秘密基地の中に―――一つ声が響いた。
『それじゃあ話も終わっタシ、今度は俺らについて話す番ダナ』
「……ん」
「「「「あ」」」」
『……やっぱ忘れてやがっタカ。どうにも記憶力の無い奴らダゼ……』
そうだったそうだったと、今度はテーブルの前から回復カプセルの前に移動し、話を聞くべく寝たきりのグラトニーへ皆が視線を向けた。
『そんじゃ話す前に一つ言って置クゼ―――
―――暫くお前らと共闘するかラヨ』
「……ん、共闘……」
「「「「…………」」」」
そんな、刹那の静寂ののち……
「「「「ええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーっ!!!??」」」」
部屋を揺るがさんばかりな、四重の絶叫が響き渡った。
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