説明開始
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ーい、頼もしいなー(棒)」
総二が棒読みになってしまったせいで色々誤解が生まれそうなので、此処で誤解無き様に言っておけば、彼女は誰かれ構わず暴力など振るわない。
友達や家族思いだからこそ、此方に牙をむく存在に対しては容赦しないだけである。
……其処で総二がある結論に至ったらしく、打って変って実に渋い顔をした。
その内心を読み取ったか、グラトニーがボソボソと代弁し始めた。
「……限りなく、野生の獣に近い生態……」
『普通は敵対しててもヨォ、思い切り殴ったりはしねぇよナァ、ウン』
グラトニーとラースの言葉に総二は小さいながらも、確りとした肯定の意思を持って頷いた。
どうも当たりらしい。
そんな彼らに最後の癒しを求めたか、総二が口元を緩めて視線を傾け―――
『マ、手加減する理由がねぇンデ、コッチはガチ技ぶつけてやっけドナ』
「……“風砲暴”―――違った、“ブレーク=マグナム”……それでドカーン」
ものの見事に裏切られた。
考えて見れば……否、手心加える理由が無いのだし、属性力も摂取せねばならないのだから、考えるまでもなく当たり前のことである。
「ありがとうございます愛香さん慧理那さん、グラトニーちゃんにラースさん……イースナも、心のどこかでは倒してほしいと思っている筈です……なので手加減せず余計な事を口走る前に、全力全開の全壊でボッコボコにしてやってください。そりゃもう足腰立たなくなって、みずぼらしく地を這うぐらいに」
トドメとばかりにトゥアールからも過剰なまでのOKサインが出てしまい、本格的に頭を抱えているのは総二だけとなってしまった。
「戦利品としておっぱいが手に入りますし、愛香さんは特に頑張ってくださいね!」
「いやよそんな奮戦の仕方は! 敵からの施しなんて受ける気は無いわ!」
「私の胸はちぎろうとしたのに何で向こうはダメなんですか!? 何なんですかその胸と同じで薄っぺらいプライド!」
言いながらもトゥアールはとある宝玉を幾つも取り出し、愛香のまえに突き付ける。
「ほら! 同じ属性同士を融合させ、力を使えるレベルまで引き上げましたよ! そんな薄っぺらいプライドを持っている愛香さんならば、この貧乳属性を使えるでしょう!」
「捨てなさいよそんな汚らわしい物!!」
「ええっ!? 折角幾つもの同属性を練り合わせて使用可能にしたのでしょう!? もったいないですわ!」
「その通り! それに愛香さんならば、貧乳属性の力をこの世界で一番、最大限発揮できる筈です!」
「絶対嫌ーーーーーーーーーーーっ!!!」
ふと、今まで自分の母親が嫌に大人しい事を不気味に思った
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