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寄生捕喰者とツインテール
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色香振り撒いとけば、釣られてホイホイ戻って来るんじゃない?」
「なに滅多なこと言ってくれてるんですか! イースナとは本当に何もありませんでした! 総二様が不安に思ったら一体全体どうしてくれるんです!!」

『……お前らの言い分、どっちもどっちだっつーノ』


 愛香の方は無理矢理汚点を擦り付けようとするなと、トゥアールの方は別段不安に思うような繊細な奴でもないし無駄骨だと、二種の意味を込めてラースが呟いた。

 当然双方とも耳に入ってはいないが。


「……」


 何時も通りなやり取りの交わされる……その一方、総二は思案顔になって俯いていた。


(コレから人間と戦うんだろ……? 容赦なく命を奪うなんてしたくないけど、だからって同じ人間同士で戦うのも……)


 至極まっとうな理由で悩んでいる。

 命がけの闘いをするのは、アルティメギルの化物(へんたい)共でもなければ、単純感情種の様な人に似ているだけの怪物ではない、ダークグラスパーは紛う事無き本物の “人間” 。

 もしもの事があったのなら―――それを背負う事が出来るのだろうかと、総二は不安に思っているのだろう。


(きっと、愛香達も内心では同じ思いな筈……)


 だがら態と何時ものようにふるまって、己の心身を安定させているのだと、総二は下げていた視線をまずは慧理那の方へと向け―――


「燃えますわ!」
「へっ?」


 突然彼女は夢見る乙女と、ヒーローにあこがれる少年の、ちょうど間の雰囲気を纏って立ち上がった。


「同じ力を持つ敵幹部の出現! そしてその敵は嘗て先代戦士(トゥアールさん)を慕っていた少女……そんな敵との避けられぬ戦い! 運命の一戦! 超、燃えちゃうシチュエーションですわーーーーっ!!」


 落ち込むどころかキラキラ輝いており、宛らそれは外国の甲虫を目のあたりにした少年の様。
 間違っても、悩める乙女の顔では断じて無い。


「ちょ、会長!? 気楽な問題じゃないんだってば! 人間と戦わなきゃいけないんだぞ!?」
「? ……どんなヒーローだって、分かりあう為拳をぶつけるのは当然の事。中盤のエピソードでは特に避けられませんわ!」

『特撮基準カヨ、この嬢ちゃンハ……』


 ラースの言う通りヒーロー番組でも良くある、仲間になる事前提で小競り合いする決まり切ったモノと一緒くたに考えられても、こっちはガチモノなのだから困ることこの上ない。

 助けを求める様に総二が顔を向けた先は、幼馴染である愛香。彼女ならば正常な判断を下してくれるだろう―――


「まあ、別にいいんじゃない? 爆発させる訳にもいかないし、強めにぶん殴ればいいんでしょ? なんて事ないわ」
「……わ
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