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寄生捕喰者とツインテール
説明開始
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リラ……」

「……自業自得」
『ダナ。余計なことやってるかラダ』


 悲壮な声での懇願は、同じ身体から響く異口同音でバッサリ一刀両断され、トゥアールは牢屋内に居る冤罪が認められなかったものが如く、がっくり肩と顔を落とす。


 ……数分後に何とか立ち直り、トゥアールの世界での結末を踏まえてから、イースナの話へ戻り始めた。


「―――ですので、総二様の【テイルギア】には私のツインテール属性が組み込まれており、それを頼りにしてイースナはこの世界へとやって来たのでしょう。……他ならぬ、アルティメギルと共に来訪した所為で、どうやら私と総二様を勘違いしているようですが」
「つまるところ、あの子は自分をアルティメギルへ売り込んだって事?」
「……確実に言えるのは、洗脳されたり虚言で利用されているのではなく、自らの意思で味方している事ですか」
『守るべきモノの為とか言ってたシナ。それは間違いないだろウゼ』


 まだ救いがいのある展開ならともかく、本人が自ら取り入っている……その事実に皆一様に押し黙り、顔もそれなりに険しい物となっている。


「イースナが持っているギアは、妙な能力で【テイルギア】を解析した結果の賜物らしいですね。そして完全複製とまでは行かずとも、もとの属性力変換技術はアルティメギルのモノですし、調整事態は容易だったでしょう」
「問題は、人間そのものが味方に付けて、受け入れられている事……ですわね」
「……ん。アイツ、単純感情種じゃないのに……」


 慧理那とグラトニーの言葉に続き、総二も疑問であろう事柄を口にする。


「人間に敬意を払う事はあっても、受け入れる事は出来ないとも言ってたし……何より恐れるべき存在とか、単純感情種みたいな捕食者でもないんだし、強力な属性力を奪わずに置いておく理由ってなんだ……?」


 総二の言う通り……よしんばイースナ、もといダークグラスパーが戦闘力そのものを買われていたのだとしても、洗脳も騙しもしていない相手をそう簡単に登用できるものなのだろうか。
 幾らお気楽変態集団なアルティメギルであっても、そこまで気の抜けた組織を築いている訳では有るまい。
 現に総二達はそう考えているからこそ、疑問が現れてきているのだから。

 オマケに満身創痍であったツインテイルズから属性力を奪わず、本来であれば真っ先に滅さなければいけない筈のグラトニーまでも放っておくなど、どうもアルティメギルの旨味になる様な事を率先して行っている訳でもない様子。
 トゥアールの事を慮ったとしても尚、ウージすら手にかけぬ対応の甘さ……そんな彼女が首領直属の執行官をしているなど、不自然さがより一層際立っている。


「どうあれ、あいつトゥアールの元恋人なんでしょ? なら適当に
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