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寄生捕喰者とツインテール
説明開始
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「……おほん」


 急にまじめな表情へ戻ると、トゥアールが一つ咳払いをして話を再開させた。


「そ、そうですね、何から話せばいいのか……正直に言って、私も混乱しているので……」


 どうやらそこは本当らしく、細かに沈黙を挟んで言葉を選んでいるらしい。


「ではまず、分かり切った事でしょうが……彼女の名前はイースナ。私の元居た世界の幼女(じゅうにん)でした」


 心で思い浮かべた単語に、誤魔化す為の奇妙なルビを振ったのを見抜いたか、総二がいや〜な顔になりグラトニーがムッとした表情に変わる。

 だが、口を出す気は無いらしい。


「エレメリアンに襲われている際、助けた事で知り合ったのですが……」
「あの、その言い分だとトゥアールさんもツインテイルズなんですの?」


 言いながらも彼女の視線の先、腕のあたりにブレスは……無い。
 慧理那の至極尤もな疑問にも、トゥアールは苦笑しながら答えた。


「今は引退していますが、嘗てはそうでしたよ。別の世界で戦っていた私は、この世界でその役割を総二様達に託したのです」
「何故引退なされたのでしょうか?」


 詳しい事情を知らぬが故の深入りした質問に、総二は一端確認を取る為か口をはさむ。


「……トゥアール、今の会長なら大丈夫だ。話しておこう」
「分かりました……。ですが不安なので、握っていて貰えますか」


 そう言いながら差し出したのは震える掌―――ではなく自身の豊満な胸。

 二つの位置から種類の違う、ブチッ! と言った怒りの音が聞こえてくる。


「……遠慮なく握る、テイルブルー」
「言われなくても当然よ」
「にぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁ!?」


 断末魔にも近い絶叫をバックグラウンドミュージックとし、トゥアールの代わりに愛香が事の?末について話し始める。

 必要以上に物悲しい、或いは悲惨な語りとなったが、この際誰も気にしない方針で行くらしく、ツッコミなどは一切入ってこなかった。

 全てを聞き終え、俯いていた慧理那は顔を上げた。


「つまりトゥアールさんは先代戦士であり、その想いとツインテールを次の者へ託したと言う訳ですわね! この引き継ぎイベントしかと承り、その意思をしかと受け止めましたわ!」

(……ま、会長が納得して居るならそれでいいか)


 悲劇を分かったうえでトゥアールを気遣い、自分なりに納得しているのかもしれないと、総二は少しばかりずれている慧理那の認識については、あえて言及しなかった。


「ひ、引き継いだのなら、無力な私と変わりこのゴリラと戦ってくださいませんか……む、胸が無いからソコがどれだけ痛いか、分かっていないんですよこのゴ
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