説明開始
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りに利いているのだろうか。
……何故だか総二は彼女の表情が曇る前に、慧理那の顔ではなく“ツインテール” を見て悲しそうな顔へと変わっていたが……何を持ってそうなったかは追求しない方が良いと、また追及しても理解できないと誰にでも分かる。
「今回は相手が悪かったのよ。単純感情種だなんて、桁外れな敵が相手だったんだから。それに戦闘スタイル自体は、銃での遠距離型にしておいてよかったでしょう?」
「はい! 必殺技も思い描いていた通りのモノが出来ましたし……次回より、活躍させていただきますよ!」
「ふふ、その意気よ慧理那ちゃん」
(そういや銃にしろ、っていったのは母さんだったっけ……でもさぁ……)
いまいち納得がいかないと言わんばかりな総二の思考では有るが、しかしイエローは武装をガンガン脱ぎ棄ててしまう上、前線にどんどん上がってくる困った後方支援者な為に、総二の懸念は実に尤もだと言える。
せめて後ろから砲撃で援護しているだけならば、まだ脱ぐ方が問題なのだ、で済んだかもしれない。 となると……どの道味方には、ある種の苦行しか待っていないさそうだ。
「三人の同時必殺技も興奮したわねぇ。三色のエネルギーが混然一体となる様は、見入っちゃうぐらい圧巻だったわ」
「ふっつうに耐えられましたけどね……おまけに正面から」
『仕方ねエヨ。お前らとは基礎が違うンダ、基礎ガ。一寸の間戦えてただけでも結構なもんダゼ』
「……ん。頑張った」
「う〜ん……まあ、そうなんだろうけど……」
剣やら槍やら銃やら使って漸くダメージを与えられたかどうかという相手に、辛勝とは言え追い返した者等からの励ましなのだから、気持ちの問題なのだと切り捨てるわけにもいかず、愛香は複雑な心境で軽く唸った。
「でも大丈夫なのかしら慧理那ちゃん? 露出度が高くなっちゃってたけど」
「恥ずかしくないと言えば、それは正直嘘になりますわ……これからも、はしたないさまを何度もお見せする事となるでしょうが……」
「大丈夫だって会長! 気にすることはない、格好よかったぜ!」
「! ……はい、ありがとうございます、観束君」
相変わらずツインテールを見て話す総二に、別段気にしていないか言葉をちゃんと受け止め…………ていいのかどうか迷う物だったが、己の心に留めた慧理那。
「その通りですよ。慧理那さんは確かに脱ぎ癖が問題ですが、差し引いても戦闘スタイルに鑑みるならヒーローのそれでもあります。目的もないのに拳で暴れ回る、どこぞの原始人とは違ってね!」
トゥアールもまたにっこり笑って、愛香の方へと如何にもわざとですと言った感じで、鼻を鳴らしながら告げた。
「あ、ちょうどいい毛皮が有るじゃない。寒かったし羽織ろ
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