Fate/stay night
1189話
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ういう事を口にする人はふしだらって言うんでしょ?」
「はい、間違いありません」
イリヤの言葉に何も問題はないと頷くセラ。
リズの方も、ふしだら? と首を傾げてはいるものの、すぐにすき焼きの方に集中する。
うん、かなり気に入ったんだな。
「イリヤスフィールの年齢だと分からないかもしれないわね。こういうのは大人になれば分かるんだけど……お子様だし」
「む。何よ、リン。私のどこかお子様なの? 私はシロウのお姉ちゃんなんだから」
「ふふん。それこそ、自称姉でしょう? どう見ても衛宮君とイリヤスフィールだと、衛宮君の方が年上じゃない」
「むむ。そんな事ないわ。私の方がお姉ちゃんなんだから。そうよね、シロウ」
「あー……うん。まぁ、それでいいと思うぞ」
「ほらね」
「……そうね。まぁ、それでいいんなら構わないと思うけど」
衛宮の方も認めている以上は何を言ってもしょうがないと判断したのだろう。凛は小さく溜息を吐いてから、鍋にあった牛肉へと箸を伸ばす。
何だかんだと面白おかしい、賑やかな食事は、こうして1時間以上続くのだった。
「ちょっと食べ過ぎたわね。さすがに締めのうどんはお腹一杯になってしまったわ」
凛の言葉に、居間にいる者達が何人か同意の声を出す。
普通、鍋物の締めと言えば雑炊が多い。
けど、すき焼きでの雑炊というのは、出し汁が甘すぎて合わないんだよな。
いや、そういうのが好きな人もいるだろうけど、少なくても俺やここにいるすき焼きを知っている者達の意見は同意だった。
すき焼きの締めと言えば、やっぱりうどんだろうという事で、結局はうどんに。
まぁ。美味かったからいいんだけど。
「……さて、後は日付が変わる頃に柳洞寺に向かう事になるけど、今は少し休みましょうか」
「さんせいー」
凛の言葉に、綾子が力なく手を振って同意する。
他の者達も同意見なのか、その言葉に異論は上がらない。
俺は全く問題なくすぐにでも動けるし、それはセイバーも同様らしい。
ライダーは……どうなんだろうな。
同じサーヴァントでも、半サーヴァントの綾子は食い過ぎ状態らしいけど……これは受肉している状態だからか?
そんな風に考えながら皆でゆっくりと過ごし……そして、いよいよその時を迎える。
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