暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
Fate/stay night
1189話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
話していただけよ?」
「……まぁ、そう言うのならそれでいいんですけど」
「桜、こういう人達には関わらない方がいいです。下手に関わると……何と言いましたか。そうそう、ブラックコーヒーを飲みたくなりますので」
「ライダー、あんた一体どこでそんな言葉を覚えてきたのよ」
「TVでやってました」

 凛の言葉にあっさりと返してくる辺り、ライダーは女として一枚上手なんだろう。

「ははっ、遠坂の負けだな、これは」
「ちょっと綾子」

 不満そうに呟く凛だったが、確かに傍から見ればライダーの勝利だろう、これは。

「そう言えば、すき焼きにお麩を入れるとTVではやってましたが、それはないのですか?」

 そんな俺達とは裏腹に、ひたすらにすき焼きを食べていたセイバーがふと気が付いたかのように告げる。

「うん、うちだと入れないな。何となくだけど」
「そうですか。少し残念です」

 衛宮とセイバーのやり取りに、鍋を見ると確かに麩は入っていない。
 いや、俺も入れる方じゃないから、特に残念だとは思わないんだが、妙なところで衛宮と気が合ったな。
 そんな感じで、恐らく聖杯戦争最後になるだろう食事は過ぎていく。
 幸いだったのは、こういう場ではよくあるような酒がなかった事だろう。
 まぁ、ライダーと……セラ、リズくらいか? 酒を飲んでいてもおかしくないのは。
 ここでもし俺が酒を飲んだりすれば、今までの経験的に、多分今夜の大聖杯破壊はスルーして、気が付けば明日の朝なんだろうな。
 それも、文字通りの意味で酒池肉林的な感じで。

「どうしたのよ?」

 そんな風に思っている俺を不思議に思ったのか、隣の凛が視線を向けてくる。

「いや、何でもない」

 自分でもアルコールに弱いというのは分かっているんだから、別にここで言う必要もないだろ。
 そんな風に話を誤魔化した俺の方へ、何故か疑わしげな視線を向けてくる凛。

「ちょっと、妙な事を考えてないでしょうね?」
「妙な事?」
「そ、そうよ。その……柳洞寺に行く前に、無駄に体力を消耗する的な……」

 何となく凛が何を言いたいのかが分かり、思わず溜息を吐く。

「……さすがに夜の模擬戦をこんな時にやろうなんて思ってないさ。いや、個人的には大歓迎だが、いざという時に体力がなかったらどうしようもないだろ?」
「そ、そうよね。……まぁ、私も最初からそう思っていたわよ? あくまでも念の為に言った事だし」
「遠坂、言えば言う程にボロを出してるぞ」

 綾子の鋭い突っ込みに、しまったといった表情を浮かべる凛。

「全く、ふしだらな人は嫌ね」
「イリヤスフィール!? いきなり何を……」
「あら、何かおかしな事を言ったかしら? こういう食事の場で、いきなりそ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ