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骸龍転生物語~ オストガロアに転生した人間の物語~
3章 旧砂漠の流星さん
10話 砂と太陽と骸龍
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流「暑ちぃ!まさか、旧砂漠に出るなんて!」

俺は、額に浮かぶ汗を拭い、歩き続ける。場所は旧砂漠の中で一番広い、エリア7。まだ大型モンスターには遭遇して無いが、ゲネポスとガレオスに遭遇した。どれも一応退治したが、また襲って来るかもしれない。

流「やっぱ暑い!まぁ仕方が無いか!火耐性も上げたいし!」

オストガロアの弱点は、火と龍。今回の旅には、その属性を使うモンスターと遭遇するかもしれないので、その弱点をカバーするために耐性を上げようと考えたのだ。

流「まずは、火耐性だな…。どう上げようか…。」

そうぼやきながら、エリア10に入った時、何かを感じた。気配がするのだ。辺りを見渡しても、何もいない。空にも太陽が浮かんでいるだけで、何もいない。そうなると、考えられるのはただ一つ。

流「地面の中か!!」

地面が揺れる。慌てて俺は後ろへ飛び退く。その瞬間俺がいた場所を2本の太い棒が貫いた。いや。棒なんかではなく、角だ。角を先頭に、翼が、尻尾が地面から飛び出る。俺はそのモンスターをよく知っていた。

流「ディアブロスか!?」
ディアブロス「キャォォォォォォッッッッッ!!!!!!!!」

その巨体には似合わない、甲高い咆哮が響く。それには堪らず耳を塞いでしまう。

ディアブロス「キャオオッッッ!!!」

ディアブロスはそれをチャンスと見たのか、突進してきた。速度こそは速いが、直線にしか走れない。俺は横に飛び退き、過ぎたディアブロスの後を追う。ディアブロスは急には止まれず、止まるのには距離がいる。その上、止まった後には、隙ができる。

流「ていやぁっ!!」

俺は爪を使い、ハンマーのような尻尾に斬撃を与える。

流「1.2.3.4.5発!」

合計、5発をディアブロスの尻尾に攻撃し、距離を取る。

ディアブロス「ウギャァァァッ!!!???」

これにはディアブロスも無傷では済まない。ディアブロスは身体を大きく仰け反らせる。

流「よっしゃぁ!!張り切って行くぜ!」

次は、角を踏み台にして、高く跳ぶ。そして、身体を大きく捻らせ、遠心力を乗せた攻撃をディアブロスの背中に与える。攻撃を終え、地面に着地すると今度は脚に攻撃を与え、白い腕をディアブロスの鮮血が紅く染める。

ディアブロス「キャァァァァァァッッッッッ!!!!!!」

口から黒い煙を吐くディアブロスは、もう許さないと言わんばかりの咆哮を響かせる。俺は耳を塞いだが、直ぐに立ち直り、また斬撃を与える。

ディアブロス「グァァァァァッッ……」

ディアブロスは、巨体は大きな音を出し、力尽きた。俺はディアブロスの角を根元からへし折り、腕に付ける。これにより、引っ掻くだけの攻撃方法に、突くという新たなモーションが増えるだろう。
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