暁 〜小説投稿サイト〜
大海原でつかまえて
02.艦娘たちとの初会合
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をランランとした瞳で見つめた。

「あなたたちが向こうの世界の人?」
「そ、そうです」
「ムホーッ!! 川内たん!! 川内たんが目の前にッ!!!」

 興奮して膨らんだ鼻の穴から水蒸気を噴射している岸田はとりあえずほっとこうか……

「私たちが曳航した船に乗って! 話は鎮守府に帰りながらしよう!! ニヒッ!!」

 川内さんはそう言いながら、比叡姉ちゃんとは違う感じの、フラッシュライトのような笑顔を向けた。眩しい笑顔って、きっとこういう笑顔のことを言うのだろう。

 その後、僕達は川内さんに言われたとおり、船に乗って鎮守府に向かった。戻る最中、4人から自己紹介を受け、その度に岸田が『ふぉぼぁ!! ◯◯たんかわいい!! かわいいよぉおお!!!』とうるさかった。敵に見つかったらどうするのさ……

 まず、このピックアップ艦隊のリーダーが、さっき僕と話をした川内さん。

「夜戦なら任せておいてね!!」
「お、俺も夜戦したいよぉぉおお!!!」
「岸田、自重してくれ……」

 寒空にもかかわらずノースリーブのさわやかなセーラー服を着ているのが、涼風ちゃん。

「てやんでぇ! あんたのことは比叡のあねさんからイヤってほど聞いてるよ!!」
「なんて聞いてるの?」
「なんでもあねさんに頭を撫でられたら、安心して泣いちゃうらしいじゃねーか!!」
「忘れるんだ。いいね?」
「シュウって時々シシリアンマフィアみたいな口調で話すよな……」

 なんだか運動部のマネージャーみたいなジャージ姿の人は、速吸さん。

「お二人ともおなかすいてないですか? おにぎりありますけど、食べます?」
「食べる!! 速吸たんの握ったおにぎり食べるぉぉおおお!!!」
「アハハハハ……ど、どうぞ……」
「すんません……すぐ黙らせます……」

 涼風ちゃんとは違った感じの、僕らが“セーラー服”と言われてポッと想像するタイプのセーラー服を着て、ちょっと控えめな子が潮ちゃん。

「う、潮です……」
「潮たん!! うひょぉおおおお潮たーんッ!!」
「ひ、ひぁぁああああ?!!!」
「岸田、いますぐその遠隔セクハラをやめろ」
「どこがセクハラだッ?!!」
「顔」
「シュウ……俺、海の藻屑になるわ……」

 そんな感じで賑やかな中、僕達は鎮守府に向かう。これは後であきつ丸さんからこっそり聞いた話なのだが、岸田はワザとはしゃいでいる節があったそうだ。なんでも、僕の顔が険しくなるとタイミングよく岸田がはしゃぎ、涼風ちゃんや川内さんがツッコミを入れてやいのやいのしていたらしい。

 僕は鎮守府に向かっている間もずっと比叡姉ちゃんのことが頭から離れず、確かに時折険しい顔をしていたかもしれない。そう考えると、7歳児だったり人間以外だった
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