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機動戦士ガンダム0091宇宙の念
宇宙編
レーモ7攻略編
第15話 ニュータイプ

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レーモ7の撤退命令が発令されて数時間…

「やけに静かだな…」
爆発の光が少なくなり、不意に隣の機体に目をやる。
緑のカラーリング、全身を火器で武装したMS。ドーベンウルフ。
「ああ、一旦艦に戻って補給する」
「了解!」
「後ろの部隊はうまくやったか?ジャック…」
2機のMSが渦から抜け出し、光の尾を引いて星屑の彼方へ飛んで行った。

「おい!フラン、ナナ!後退するぞ!」
しかし、ナナの機体は敵機に囲まれ危ない状態にある。
あのナナが、苦戦している…?
「鬱陶しい…消えろ??」
両掌から放たれし光線が、ドライセンの肩をかすめる。
「チィ…」
危ねぇな…
更にもう一射。
二発目は完全に回避した。
「正確な射撃だ…敵はまさか…」
避けた場所に飛び込み、包囲から脱出するレギーナ。
「敵は…ニュータイプとでもいうのか??」
「ナナ??もう退くぞ??」
「…了解です…」
三機が後退を始める。
「逃すわけには…行かない??」
追撃しようとするバウをザクIII改が止めた。
「なんだ??離せよ??」
「待って!もうこれ以上は…深追いは危険だよ??」
「っ??クソッ??」
行き場のない憤りを押し込め、涙がヘルメットの奥の頬を流れ落ちた。

同刻、MSデッキー

「着艦してくるぞぉ??整備班急げ??」
二機のMSが脚をデッキに押し付ける。
「灰色のカラーのザクIIIに、ケルベロスマークのドーベン・ウルフ…!こりゃエースが揃い踏みだな??腕がなるぜ!」

「メイソン・ローレンツ、只今戻りました。」
「ご苦労、ところで隣の貴公は?」
茶髪のパーマヘアーのパイロット。
「フィンドラ級よりグラフィー艦隊に合流しました、グレイブ少佐であります。」
「名は聞いている…ご苦労だった。」
「いえ、機体の整備が終わり次第、フィンドラに戻らせていただきます。よろしいですか?」
「構わん。どうせ我が艦の艦載機も限界に近い…整備が終わるまで休んでおくといい…」
「よろしいのですか?」
「ああ、時間はさほど無いが、貴公も我々と同じジオンの意志を継ぐ軍人、同志だ。空いた部屋を好きに使ってくれ。」
「ありがとうございます…」
ブリッジを抜け、パイロットルームに向かう。
「ジオンの意志を継ぐ同士、ねぇ…」
静かな声は、誰にも聞こえていなかった。

同刻、UC0091、10月24日。
連邦宇宙軍基地レーモ7
制圧。



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