暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第211話 とある少女 憧れの人に会う為に
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。
「(うん。……でも良かった、かな。リュウキって、銃も剣も使うけど、どちらかと言えば、剣の方が好き、って感じだったから。……私の好きな世界に、少しでもいてくれるのなら……嬉しい、かな。それに、今度のアップデートの後のクエストにも 参加する、って言ってるみたいだし、ね)」
シノンは、表情を緩めて、改めてリュウキ?の方を見た。
でも、ナゼか判らないけれど、まだリュウキ?は心此処にあらず、といった様子だった。シノンもそれに
「ん? どうしたの? りゅうk「っっ! シノン様っ!」えっ!??」
シノンは、驚いた。
突然、リュウキ?がシノンの手をぎゅっ と握ったのだ。もう、この場所に来てから、手は離していた。だけど、突然 また シノンの手を掴んだのだ。
「ちょ……、ど、どうしたの? ……サマ?」
「そ、その……え、えっと……わ、わたし わたし、ずっとあなたの事……、あ 憧れててっ」
「……へ?」
突然、リュウキ?は シノンの目を見て、そして反らせていた。その表情は まるで りんごやトマトの様に真っ赤っ赤だ。
シノンにしては、珍しく 暫く呆気にとられてしまっていた。こんなリュウキ?の顔を見た事など無かったから。そして、益々混乱させる内容だった。
「あ、ご、ごめんなさい。その、わ、わたしは リュウキ、様じゃ 無いんです……」
「………え?」
それは、
彼女
(
・・
)
がこの世界へと降り立った時の事だった。
この世界でのアバターは 実際に降り立ってみないと、どう言う風になっているのか判らない。だが、彼女は 別に自身のアバターにはあまり興味が無かった。……ただ、憧れていた人達に会う事、会ってみたかった事、その事ばかりだった。
VRMMOと言うジャンルが確立されてから、狭かった自分の中の世界も広がるんだと思った。
だから、色々な世界を見てみたかった。……そんな時に 見つけたのが《第3回BoB大会》だった。
銃とナイフ、体術を駆使して まるで踊る様に華麗に戦う女の子の姿。そして、光の剣を扱って、銃弾の雨霰と言っていい攻撃を目にも止まらない速度で接近、斬り伏せていく女の子。……鋭い眼をさせて、強靭な男達をその身体よりも大きな銃で倒していく女の子。
《RYUKI》《kirito》《Sinon》
BoBの覇者である3人の女の子達の姿。
直ぐに憧れに変わった。皆甲乙つけがたく、とても格好いい、素敵だと思った。会ってみたい、話を少しでもしてみたい、と思った。
『いよいよ……です。うんっ! でも……、どこに行けばいんでしょうか……』
GGOの世界には 殆ど来た事無いし、プレイもした事が無いのだ。使い
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