暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第211話 とある少女 憧れの人に会う為に
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 もう、後5時間程で 1日が終わる。
 だけど……、1日はもう少しで終わるけど、今からが始まりでもある。


――……今日、私もGGOデビュー、です。


 期待に胸を膨らまして、日常的に銃弾の飛び交う殺伐とした世界へと向かう少女がいた。
 その表情は とてもキラキラと輝いており、まるで 初めて貰ったプレゼントを開ける時の様な……、そんな表情だ。

 因みに、先程も書いた通り、期待に胸を膨らませているのは、少女。女の子(・・・)である。それも、アミュスフィアを装着するのは 家の自分の部屋。
 
 机には、古今東西、沢山の物語が描かれている本があり、棚には 多くのぬいぐるみが 少女を見守る様に並べられている。……そして、少女が眠るベッドにも 勿論 多数のぬいぐるみが置かれており、それらは 全てが動物のぬいぐるみである事から、宛ら ぬいぐるみの動物園となっているみたいだ。

 《少女》と言う事を考えれば、とても可愛らしいと思える。

 その詳しい歳は まだ不明だが、それでも容姿を見れば成人には間違いなく達していない。幼さが残るその顔は、よく言って高校生まで、と言う印象が強いだろう。

 そんな花を愛でる姿が似合う少女が何故 《オイル臭い》とまで 言われているあの銃の世界(GGO)へ憧れると言うものだろうか?

「……今日、会える、と良いです。あの人(・・・)に。……あの人、()に……」

 疑問に思えた理由は、満面の笑みを浮かべている少女の独り言から、解決に至った。

 そう、この少女は 会いたいのだ。

 あの銃の世界で 戦っていた人に。……そして、彼女が憧れた人に。全VRMMO内でも最も熱く、過激とされている 《バレット・オブ・バレッツ大会》。その中継を、少女は見ていた。

 勿論、それ以前にも 少女はGGOの世界を見てきている。様々なVR世界ででも中継されたあの壮大な戦い。その映像を見た。
 
 そこで……、少女は見たのだ。


――……彼女達(・・・)を。


 目に焼き付いてしまったのだ。




「え、えーと……、《リンク・スタート》……です」

 まだ、慣れていないのだろうけれど、しっかりと そして はっきりとあの魔法の言葉。別世界へと誘ってくれる魔法の言葉を口にし、意識はあの世界へと吸い込まれていった。











 視界が白に染まったかと思えば、次の瞬間には、真っ黒に染まり、続けて、光が……数本の光の筋が伸びていく。その光は よく見ると英数字の列だった。直線上に伸びていったかと思えば、その線は歪み捻じれ、軈てまるで台風か何かの目の様な形となった。
 これは銃の線状痕に模して 作られた仕様であるのだが そ
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