二話
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〜ウェンディ視点〜
「大丈夫」
…今目の前の男の人は笑ってそう聞いてきました…
この人は一体……?
「「「「ウッホォォォ!!!!!!」」」
陣形を組んで大勢向かってくる!?
「ウェンディー!!」
「!?おねぇちゃん!」
「…お前ら下がっていろ。俺がやるから…」
ゾクリ…
男の人がそういった途端、周りの温度が下がった気がしました
おねぇちゃんも緊張した顔つきになってます……
「行くぜ…カンビャメ ント・フィアンマ、ヌーヴォラ&ピオッジャ」
?ヌーヴォラ?ピオッジャ??
その人が唱えた途端、左手の炎が紫色に、右手の炎が青色になった……
澄んでいてとてもきれいです……
そう思っていると左手をバルカン達に向けて……
「グローボ・ヌーヴォラ」
キュウウウン!!
バシュ!
グオオオオオ!!
…!?炎の玉がすごい勢いで回転しながら…
「ウホォォォ!!?」
…陣形に激突して崩れ…いや壊れた!?
右手を振り上げ…?横に持ってきた
「止めといこうか…」
!?右手の炎が強まった!
「…フィウーメ・ディ…」
あれ?……これって……魔力じゃない!?
「……フィルマメント」
右手を振った瞬間……青い炎の…激流が一気に集団に襲い掛かった
「ウホォォォ!?」
「に…逃げ切れな…!?」
「ち、力が……」
炎に飲み込まれたバルカンたちは…次々と倒れていった
「……弱いな」
いや、貴方が強いんです……
〜ウェンディ視点終わり〜
●○●○
〜主人公視点〜
「(ふむ……ある程度操れるな)」
元々持っていなかった力だから、どのぐらい操れるか解らなかったから、今ので大体解ったな……
後は……
「あ、あの……」
振り向くと呆然としたようすの二人の女の子が……
「あ、ゴメンゴメン、考え事していたんだ、大丈夫? 怪我無い?」
俺は直ぐに頭を切り替えて女の子二人に聞いた
〜主人公視点終わり〜
●○●○
「……だ、大丈夫、ですよね……」
「大丈夫だ、熱くないから」
近くの切り株に腰かけたウェンディの言葉に、少年が軽く答える。 戦場となった場所から歩くこと数分。件の出来事で足に切り傷を作ってしまったウェンディに治療をしようとしていた
「いや……焼き塞ぐのはかなり熱いわよ……?」
ウェンディと一緒にいた女の子が顔をひくつかせながら言う
その言葉の通りに少年の手には黄色い炎が灯ったコテが……
「大丈夫大丈夫」
そのまま傷口にコテを当てた
「っ!!!……?あれ?痛くも熱くもない?」
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