Fate/stay night
1188話
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がいいな。確かにこの家にいれば安全だろうけど、ずっと家の中にいるってのも不健康そうだし。それに、全員で行けば襲撃の心配はいらないだろ」
セイバーと綾子に続けて言われ、やがて衛宮は何かを考えていたようだが頷きを返す。
「そうだな。俺は構わないけど他の皆は?」
その言葉に、俺を含めて全員が頷きを返す。
まぁ、元々俺はここで暇をしていたし。
外に出ても良かったけど、特にやるべき事もなかった。
それを考えれば、外へ買い物に出掛けるのは暇潰しとしても丁度いい。
「じゃあイリヤにも聞いてくるから、皆は準備をして待っててくれ。それとライダーがどこにいるのか分からないから、桜はライダーに連絡を取ってくれ」
そう告げ、部屋から出て行く。
それを見送ると、凜や綾子、桜が外出の用意をする為に居間を出て行った。まぁ、桜の場合はライダーとの連絡を取るというのもあるんだろうが。
そうして残ったのは、俺とセイバーのみ。
「お前は外出の準備をしなくてもいいのか?」
「ええ。このくらいの寒さでは私には何の影響もありませんから。アークエネミーこそ、何か準備は?」
「俺も特に何かあるって訳じゃないからな」
「そうですか。……それにしても、すき焼き。この国には、とても素晴らしい料理があるのですね。それもシロウの作るすき焼きだと考えれば……」
「随分と食いしん坊キャラだったんだな」
原作では知っていたが、セイバーを弄る為に直接告げる。
すると案の定、セイバーは不満そうな表情を浮かべて両手を上下に振りながら口を開く。
「む。何を言っているのですか。食事とは、生命の根幹を成す行為です。ましてや知っての通り、シロウは魔力量の問題もあって魔力供給が十分ではありません。それを考えると、食事で魔力を補充するというのは私にとっては至極当然の事なのです」
……いいのか? 魔力供給が十分じゃないとか口にしてるが。
いや、既にセイバーにとって聖杯戦争ってのは実質的に終わっているのか。
今やってるのは、どちらかと言えばその後始末って感じだしな。
「寧ろそれを言うのであれば、アークエネミーは何故食事に拘るのですか? 貴方の場合はシロウとは違って立派なマスターがいます。であれば、そこまで食事に拘る必要はないと思いますが」
もしかしてこれって、俺がすき焼きを食う量を減らす為の牽制なのか?
いや、まさか……と思いつつも、原作でのセイバーの性格や、ここ何食か一緒に食事をしている時の様子を考えれば、有り得ないとは言い切れない。
だが、甘かったな。
「確かに俺は凜との契約で魔力は十分に貰っている」
正確には魔力生成のスキルで自給自足なんだが、それは言わなくてもいいだろう。
「なら……」
「
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