暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
Fate/stay night
1188話
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する。
 画面では、すき焼きの鍋から取られた牛肉に溶き卵をたっぷりと付けて口へと運んでいる芸能人の姿。
 その光景を見る限りだと、確かに美味そうだ。
 しらたきや肉厚の椎茸、エリンギ、エノキ、豆腐、春菊、白菜等々。
 肉以外の脇役もそれぞれが非常に美味そうだ。

「ああ、肉をあんなにたっぷりと溶き卵に……いえ、この時代の卵は生で食べられるのでしたね。キノコも……素晴らしい。肉以外にも多種多様な野菜を一緒に食べる事が出来るとは。日本という国は食においては世界でも最高の国の1つですね」

 すき焼きの映像を見ながら熱く語るセイバーは、これまでにない程の集中力を発揮しているように思える。
 それこそ、下手をすれば俺と戦った時以上の。
 そんなセイバーを見ていて、衛宮としても思う事があったのだろう。笑みを浮かべて口を開く。

「そうだな、今日で聖杯戦争も終わるかもしれないんだし、どうせなら夕飯はすき焼きにしてみるか? 鍋物ってのは人数がいなければ美味くないし」
「いいのですか!?」

 瞬時に反応するセイバー。
 さすがに腹ぺこセイバーと言われているだけはある。

「ああ、俺は構わないよ。他の人がよければだけど……」

 チラリと俺の方へと視線を向けてくる衛宮。

「俺は構わない」

 すき焼きなんて随分と食ってない。
 似たようなのだと……確か結構前にマブラヴ世界の篁の家で肉じゃがをご馳走になったな。
 肉じゃがとすき焼きは色々と違うが、それでも味付けは似ている。

「桜達は?」
「構いませんけど……」

 衛宮の言葉に桜が答え、チラリと凜や綾子の方に視線を向ける。
 凜と綾子も問題ないと頷きを返す。

「よし、イリヤにも聞いて……それで大丈夫なようなら、今夜は大聖杯を破壊する為の前祝い兼決起集会って事で、英気を養う為にもすき焼きにしようか」
「本当ですか?」
「ああ。セイバーにもしっかりとすき焼きを味わって貰わなきゃいけないしな」

 鋭気を養うって……それは昼食前にも……いや、俺としては嬉しいからいいんだけど。
 そんな衛宮の言葉を聞いていた凜が、すっくと立ち上がる。

「じゃ、皆で買い物に行きましょうか」
「は? 皆で? いや、いいよ。買い物は別に俺だけで」
「……あのねぇ、衛宮君。単独行動をして、綺礼に狙われたらどうするの。元執行者よ? あんな奴に1人でいるところを狙われたら、衛宮君なんかあっという間に、良くて捕虜、下手をすれば死ぬわよ?」
「う゛っ!」

 衛宮にしても自覚はあったのだろう。妙な声を上げる。

「そうですね。正直に言わせて貰えば、シロウはあまり強くありません。それを考えると、やはり護衛が必要かと」
「なら遠坂の言う通り全員で買い物に行くっての
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