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水の国の王は転生者
プロローグ
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ク・・・・・・そういうことだ、くじ引きとはいえ得られる各種スキルも凡人が人生をかけて鍛錬しても届くことが出来ない超能力と呼ぶにふさわしいものばかりだ」

「・・・・・・超能力」

「要領よく立ち回れば英雄にもなれるんだな、可愛い娘もいっぱいはべらせる事も出来るんだな」

「・・・・・・英雄」

不良神三人組に煽られ乗せられていると自分の冷静な部分が警告を発するも『スーパーパワーで英雄』という甘い言葉にオレは徐々にその気になってきた。
それに現実世界のオレは死んでしまっている、引くことは出来ない、ならば・・・・・・進むしかない!

「やるよ、もう進むしかないんだろ? だったらせいぜいあんたたちを楽しませてやるよ!」

不良神三人組がいかにも『計画どうり』といった笑みを浮かべるが、三人組をギロリと睨み返す。

「ガハハハハハ!・・・神を前によい根性をしとるわ!」

「契約成立なんだな、早速くじを引くんだな」

「では最初に私のくじから引くといい、能力のくじだ」

最初はチビ神がもつ箱に手を突っ込んだ。

ダララララララララララララ!
どこからともなく安っぽいドラムロールが鳴り響く。

「よっと・・・・・・『魔力無限』って書いてあるんだけど」

野球のボールぐらいの球を掲げる

「おめでとう、その能力は読んで字のごとく『魔力が無限』・・・・・・魔法を一日中使いっぱなしにしても魔力切れを起こさない・・・・・・と、いう意味だ、おめでとう!じつにおめでとう!! ケケケケケッ」

「魔力ってどういうの?RPGでいうMPで考えればいいのか?」

「そう考えてよい」

うん・・・・・・・いいね、無限に魔法を使い続けるなんて最強では? などと考えていると、いくつか疑問点が浮かんできた。

「ところでさ、転生した先で魔法とかそういう力が・・・・・・無い世界だったらどうするんだ?」

「その場合はご愁傷様なんだな、がんばって魔法の存在する世界を引き当てるんだな」

「ええっ!?」

「付け加えると魔法の使えない種族でもだめだ」

そんなのアリかよ! 思わず抗議しようとチビ神に詰め寄ろうするとデブ神がぬぬっと割り込んできた。

「早く次を引くんだな、早くしないとキミ・・・・・・消滅しちゃうんだな」

「なっ!?」

慌てて自分の身体を確かめるとたしかに。

「透けてる!?」

「ケケケ、早くクジを引かないと何もかもオシマイだぞぉ・・・・・・ケケケケケケ!」

憎たらしく笑うチビ神。

「くっ、くそっ!」

急かされるようにチビ神の持つ箱に手を突っ込んで最初に手に触れた球を掴み引き抜いた。

「むぅ・・・・・・・『目から破壊光線』とな」

「なんだよそれっ
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