暁 〜小説投稿サイト〜
Sword Art Online-The:World
#01 英雄達
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けだっつーの」
………それを人見知りっていうんじゃないのかなぁ。
海斗はそんな事を苦笑いを浮かべつつ思い、二人は自身の机に荷物を置いた。彼らのテーブルは向かい合わせとなっており、鞄を置いてすぐに二人は反対側の壁際にある自身のPCを起動する。とりわけ、二人のデスクトップにはゲームアイコンの数が他の台に比べ一回りほど多い。
その脇に置かれたプリンターと、昨日の報告書の数。どう見ても、一般的なサラリーマンが処理する書類よりも枚数が多い。しかも内容は一般人が見ても『お、おう』と応答する事しかできないレベルの、かなり訳の分からない内容と化している。それを課長の机らしきところにまとめて置き、鞄から例のソフトを取り出した。
「お、これが噂の『ソード・アート・オンライン』か。へぇ、結構作り込みよさそうじゃん」
「でもやっぱりゲームだから、いくつかのバグは存在するよ。しかもフルダイブ、VRMMORPGともなれば、最悪の場合は人間の脳に直接的な影響が出てしまう恐れがある。今回の仕事は、今までで一番大変な仕事だと思うよ」
「もしもの場合の、管理者権限とかは用意してんのか?」
「一応は。ユーザー登録して、セレモニーが終了すればログアウト、その後にキーコードを入力すると一応の管理者権限が行使できる。とにかく、ゲームやって基本的な事を覚えてからにしてくれ、って事なんだろうね」
「まどろっこしい事しやがるなぁ。初っ端から権限付与しときゃいいのによぉ」
「そういう訳にもいかねーだろ? お前らは名目上『一般プレイヤー』なんだ、最初から管理者ってバラしたら他のプレイヤーとのコミュニケーションが総崩れになるだろ。俺達の時だってそうだったじゃないか」
「それは陰に、私の事を批判しているようにも聞こえるが?」
不意だった。部屋のドアから見て左の一番奥、窓を背におかれた室長の席に人が座っていた。
そこにはいつの間にか、短髪の青年が腰をおろして腕を組み、こちらを凝視している。筋肉質で、しかし線の細い身体。地道な努力によって鍛えられたその身体は、彼の着るスーツを内側から圧迫するほどに逞しい。
位置的には香住たちのいる背後になるのだが、音もたてず気付かれず入る必要性があったのかは、疑問ではある。
そう、この威圧感漂う男こそがこの『.hackers』の代表取締役にして、この『ゲーム部門』に所属するメンバーとは大体顔見知りの男。名を火野拓海という。火野は懐から一冊の手帳と万年筆を取り出し、
「香住、上司への不適切発言あり。減給」
「は、いや、ちょっと待って、ちょっと待ってくださいよ火野社長!? 流石にそりゃねぇだろ!?」
「冗談に決まってるじゃない。貴方ってホントに馬鹿ね……いい加減学習しなさいな」
今度は背後、今回はちゃん
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