三話赤髪の男
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結城と言う能天気な青年が鏡の中に迷い混んだ翌日ー。
月光館学園屋上、昼休みーー
慶平は深緑のTシャツに月校の制服を腰に巻き、ベンチの上に胡座をかいて座っていた。
それ向い合わせで地面に座っている少し長めの赤髪にバンダナをしていて、首にヘッドフォンを下げている
制服のボタンを全開にし、中に赤いパーカーを着た青年がいた。
「どうもー」
ダルそうに扉を開き結城が入ってきた。
「おっ!ようやく来たか!」
地面に座っていた青年が結城に声を掛ける。
「どうも、結城ですよろしく」
そういって結城は手を伸ばす。
「おう、俺は五条 倫子、よろしくな!子供の“子”って書いて、ねって読むんだ、珍しいだろ?」
赤髪の青年は微笑んで握手をした。
「おい、倫子話の途中だろ」
慶平は少し不機嫌そうに言った。
「悪い悪い。でもこいつだろ?“例のペルソナ使い”って奴は?」
「あぁ、そうだなじゃあ丁度いい。結城、今から昨日の事について教えてやる」
慶平は足を組み直し、結城を見る。
「昨日、お前が迷い混んじまったあの世界、ありゃこの世界とは別の、所謂『アナザーワールド』って奴だ
そして、俺達を襲ってきた化物。あれをシャドウと呼んでる」
慶平に続くように倫子が説明を始める
「んで、昨日君がその拳銃で呼び出したのが『ペルソナ』て事。勿論俺だって召喚出来るぜ?」
そう言った倫子は懐から拳銃を取り出した。
「まぁ、百聞は一見にしかず、だ。行くぞ」
そう結城に促す。
「はぁ、分かりました???じゃあ先行ってますよ?」
結城はそう言いながら屋上の扉を開いた。
「行き方は分かってるだろうな?」
「はぁ一応????あの鏡の中に入ればいいんでしょう?」
そう言って、結城は扉を閉じ、階段を降りていった。
結城が去ったの確認すると、倫子は耳打ちしてきた。
「なぁ、あいつの事戦わせんのか?」
「あぁ、“アレ”とやりあうには俺らじゃ到底無理だ。戦力が増えるのは良いことだし、あいつが持っている召喚器は鈴菜の物だったろ?あれを使ってペルソナを召喚して戦うことができたんだ、あいつも只者じゃ無いだろ」
そう倫子に言う。
すると、倫子は嬉しさの中に若干怒りが混じっていた
「ペルソナ使いになっちまった代償???か」
空を見上げ、倫子はそう言った。
「兎に角、俺らの力をつけたり、奴の弱点を見つけなくてはな」
そう慶平が言うと倫子は笑い、屋上を後にした。
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