妖精 対 虎 対 人魚 対 蛇姫
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たソフィアを粉砕したのか!?』
「うるさい!!」
自分を“たん”付けで呼ぶことと変な服に変えさせた嫌な記憶を思い出させるチャパティに怒るシリル。その表情も可愛らしいとか言われていたのは内緒の話である。
「しまった!!俺の3ポイントが!!」
頭にチョップを受けてうずくまっていたグラシアンはイルズィオーンを解除しており、元の姿で倒されたと思われるソフィアの方を見て悔しそうに表情を歪ませる。
「いいとこ取りしてすみません。でも、こっちも同じことされてるんで」
「チッ」
本来ならエルザに入るはずだったカグラのポイント。それを結局は後から現れたミネルバがかっさらっていったのである。しかもその時はすでにカグラはエルザに対して自身の負けを認めていたところを襲った。むしろ頭を押さえている間にトドメを刺されなかっただけありがたいとグラシアンは考えることにしたようだった。
「だったらここからお前ら2人倒してポイントを・・・」
グラシアンはそこまで言ってからあることに気づく。それは彼の後ろにいたレオンも、シリルもすぐに気付いた。
ソフィアの魔法によって変えられたシリルの服が元に戻っていないのである。通常魔法は術者が倒されれば自然にその効力を失い解けてしまう。なのにシリルの服にかけられた魔法はいまだに解けていない。
「まさか!!」
あり得ないと思いながらも自分の目で確かめなければならないと悟ったシリルは後ろを振り返る。すると彼は振り向いたと同時に押し倒されてしまう。
「シリルちゃん今度こそゲーット!!」
ほとんど傷を負っていないソフィアによって。
『なーーーっ!!無事だぁ!!人魚の踵ソフィア!!4日目に三大竜を一撃で沈めたシリルたんの魔法を受けても平然としている!!』
『見た目によらずタフだね、あの子』
『ど・・・どうなっているんだカボ?』
あれほどの魔法を受けたにも関わらず倒されるどころかすぐに目の前の標的を押し倒すという本能的な行動に出ることができたソフィア。シリルはその魔の手から逃れようと手足をバタバタとさせているがソフィアがガッチリと押さえているため逃げることができない。
「な・・・あれ喰らってなんでそんなピンピンしてるの?」
シリルが疑問に思ったことをソフィアに向かって問う。その質問に対してソフィアは頭を指さしながら答える。
「どこか動かせる部位ないかな?って思ったらあったの。頭が」
「えぇ!?」
てっきり頭を指さすから何かしらの名案が浮かんだとでも言うのかと思ったらその予想を遥かに裏切る解答が返ってきた。
「魔力を集中させると頭でも返せるみたいだよ。全部は無理だったけど」
シリルの方へは一切魔法は跳ね返ってきていない。おそら
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