原作1巻
やはり比企谷は奉仕部に入らない。
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「なぁ、比企谷。私が授業で出した課題はなんだったかな?」
「・・・はぁ、確か「高校生活を振り返って」という作文だったと思いますが」
「・・・あぁ、そうさ。なのに君はなぜ犯行声明文を大半は書いているんだ? しかも、結婚できていない私に対する当て付けか? えぇ?」
平塚先生が怒っている作文の内容は確か・・・
『かおりが「八幡、一緒に食事しよう?」や「八幡、一緒に帰ろう」とかクラスが違うのに来ては良く言う。一緒にいると、「友達くらい一人は作ろうよ?」とおかん臭いセリフを言うけど、偽善者などは興味ない。』
大体、3行以内で説明するとこうなるだろう・・・途中からかおりとの事ばかりだけど・・・問題ないよね?
「・・・君の目はまるで、腐った魚のような目だ」
「DHAが豊富そうな目でいいんじゃないですか?」
「あぁ!」
平塚先生がギロリと人一人平気で殺しそうな目で睨みつけられた。先生が美人なのか、目力が半端ないのか恐怖を感じてしまう。
「ひ、ひぃ・・・俺はちょっと高校生らしくないレポートですけど、真偽の問われないレポートよりかはマシですよ」
「普通なら自分の高校生活を省みるはずだろう」
「だったら前置きしてくれれば、高校生らしいレポートを書けましたよ。此れは先生が言わなかったら・・・」
「小僧、屁理屈を言うな」
「・・・小僧って、そりゃ先生は美人ですけど、年齢からしたら俺はいっぱしの小僧でしょうけど」
先生の拳が、俺の頬を掠めたていた。ここ職員室だよね? 他の先生方もいるんですけど?
しかも、「次は当てるぞ!」と言われた。もう体罰や愛の鞭の領域ではないよね?
「すいません、すぐに書き直します」
素直に謝罪をした。男らしくないって? そりゃあ、自分の身が一番可愛いからね。それに俺自身にも非があるからね・・・
「あー、私はな、怒っているんじゃないんだ?」
と言っても、ボソリと「彼女とイチャイチャしている文は怒っているんだがな」と言っていた。やっぱり怒っているんですね・・・
すると、平塚先生がポケットからセブンスターの煙草を取り出すと。百均ライターで火を付け咥えると、「ふぅ」と煙を吐き出していた。
「君は部活や生徒会は入ってなかったよな?」
「まぁ・・・入学初日に事故って3週間は学校に行けない状態で、退院しても松葉杖なしでは無理だったんで・・・並大抵の部はお断りされましたよ」
「そ、そうか・・・その友達はいるのかね?」
「はぁ、俺自身は友達だと思っているのが一人だけいますよ」
「誰だね?」
「体育の時間ペアになっている、材木座義輝です」
「そ、そうか・・・その念の為に聞いておくが、彼女はいるのかね?」
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