ハイスクールD×D 妖狐伝 3
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「お前は炎を理解していない。だから、こうなる。炎を消すには酸素を奪うか、散らすかだ。爆発には弱いのが炎だ。そして攻撃に使うのなら収束させるのが基本中の基本だ。こんな風に」
収束させて白く光る熱線で焼き鳥を斬り払う。焼き切られたことに呆然とする焼き鳥だったが、体が崩れ始めたことでようやく理解して苦しみだす。
「あああああ!?フェニックスの体が、焼かれるだと!?」
「より強力な炎で焼き切ったからな。さて、炎対決はオレの勝ち。次は特性か?フェニックスの再生に対してオレは狐火。ほれ、火力は抑えてやる」
全身を焼き鳥の炎より2〜3度低い狐火で包み込む。絶叫がさらに増す。
「狐火は魔を払う特性がある。よく間違われるが、妖怪は魔に属しているわけではない。個体ごとにバラバラの属性に属している。ちなみにオレの場合は狐火は聖だが、幻術類は魔に属している。再生も限界に近づいてきているようだな。これもオレの勝ちか」
狐火を止めて回復するのを待ってやる。焼き鳥が懐から小瓶を取り出して中身をかぶる間にオレも団子を取り出して食べている最中だ。狐火は燃費が悪いからあまり使いたくないんだよな。回復した焼き鳥の炎を使って団子に焼き目を入れる。
「うむ、団子を焼く分には丁度いい火力だな」
さらに煽るだけ煽ってみるが、そろそろ面倒になってきたな。
「それじゃあ、最後の一撃だ。頑張って耐えてみろ」
使うのは最初と同じ普通の炎だ。ただ、分かりにくい場所に発生させる。効果はすぐに現れる。焼き鳥が喉を抑えて苦しみ出し、気を失って転送される。
「焼き払うだけが炎じゃない。肺の中に炎を灯してやった。生物である以上、酸欠からは逃れられない。感覚で使うから理解が及ばないんだよ」
純血でフェニックスといえどこんなものか。酔っ払いの鬼どものほうがまだ強い。終了を告げるアナウンスとともに転送される。軽く服の汚れを落としてからみんなでグレモリー卿たちが居る観戦室に移動する。
「おお、婿殿。見事な戦いぶりだったよ。これなら安心してリアスを嫁に出せる」
「ありがとうございます」
「別室にリアスを待たせてある。今日、婚約者が決まるとしか告げていないからな。早く会ってあげて欲しい」
「分かりました。鯉伴、あとは任せるよ」
「はいよ、行ってきな」
「では十束様、こちらになります」
グレイフィアさんに案内され、リアスが居る部屋の前まで案内される。扉の前で二人してため息をつく。
「相変わらずの度胸ですね」
「迂闊に入ると滅びの魔力で意識を狩りに来ますね。全く、あの娘は」
「もしかしてオレが参加してることを伝えてないんですか?」
「はい。完全に監禁してましたから」
「はぁ〜、分かりました。
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