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ハイスクールD×D 妖狐伝 3
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伴、吉野」

「「はいよ」」

オレが合図を出すのと同時に、反抗的な態度をとっていた奴らの後ろから連れてきていた組長たちが姿を表す。傍にいたことに気づけずにいた悪魔たちは驚き、悠々とオレの前に5人が並ぶ。

「潰そうと思えばいつでも潰せた。まだ心が折れぬのなら、妖獣会直参組長の力をとくと味あわせてやろう」

肩に担いだ金棒を突きつけながら叫ぶのは鬼の中でもっとも力強い男。

「はっはぁ〜、ようやく暴れられるか。妖獣会直参犬坂組組長、『重石』の赤石!!」

懐から小刀を取り出し鞘に入れたままペン回しのように回すのは鎌鼬の中でもっとも速い男

「くくっ、堂々と悪魔と戦えるとは運がいい。妖獣会直参鳥井組組長、『旋風』の坂田!!」

見た目的には一番歳をとっているように見えるメガネをかけた男はもっとも畏れを集めた第一世代のこっくりさん

「面倒ではあるが、十束の為だ。一肌脱ごう。妖獣会直参魚見組組長、『離岸流』の岸沢だ」

派手な着物を着崩して妖艶な空気を醸し出すのは猫系の妖怪ということしかわからない特殊個体の女

「惚れた女の為に力を振るう。それに手を貸さなきゃ女が廃るってものよ。妖獣会直参桜組組長、『朧月』の吉野よ」

煙管を吹かしながら腰に差した刀に手を伸ばすのはオレと一番付き合いが長くて深い信用できる遊びの師匠

「目出度い出来事を己が私欲で汚そうなんて、醜いの一言だな。妖獣会直参遊騎組組長、『遊び人』の鯉伴」

いつも通りに傘を開きながら肩に担ぐ。

「種族と自分の血にしか目を向けない輩に教えてやろう。妖怪は、最も恐ろしい存在であると。妖獣会直参若葉組組長、『十尾』の十束!!恐れないなら叩き潰して恐怖を植え付ける!!」












「さて、これで残りはお前だけになったな、ライザー・フェニックス」

「馬鹿な、こんなことはあり得ない。なんなんだ貴様らは!?」

既にライザー・フェニックス以外の悪魔とその眷属は各組長が粉砕した。ライザー・フェニックスの眷属も既に全滅している。それには妹のレイヴェル・フェニックスも含まれる。

「妖怪だよ。ただ力を外に向けて振るう機会が無かっただけの。さあ、先手は譲ってやろう。炎対決だ」

「くっ、炎と風を司るフェニックス相手に炎対決で勝てると思うな!!」

ライザー・フェニックスから、いや、焼き鳥でいいか。焼き鳥が出した炎を見て呆れて何も言えない。

「後悔してももう遅いぞ、死ね!!」

「はぁ〜、その程度で炎を司るなんてな」

爪先に灯した炎を指で弾く。傍目から見ればオレの炎が飲まれて終わりなのだろうが、オレの炎と焼き鳥の炎が触れ合った瞬間、オレの炎が大爆発を起こし、焼き鳥の炎を全て吹き飛ばす。

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