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ハイスクールD×D 妖狐伝 3
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は一体」

「オレはオレですよ。京盛会会長補佐兼妖獣会直系若葉組組長、『十尾』の十束。それだけですよ。さて、これでオレの探知能『力』は見せました。次は、晴安会直系大谷組に行きましょうか」






フランスから戻って夜遅くにだが晴安会直系大谷組を訪ねる。

「で、今日は何の用だ?利息の振込み日はまだ先だろうが」

「いえね、少しこちらの都合が変わりまして、今すぐ全額耳を揃えて出すか、物納してもらおうかと。もちろん、全額耳を揃えて出すことができるのは知っています。組の屋台骨が折れるでしょうが」

「都合が変わった?それに物納でかまわないだと?何を求めるんだ?」

「霊媒『燕石』をね」

「『燕石』?確かにあれは貴重なものだが、借金の方が値段的には高いだろうが。それに霊媒としてもそこまで、うん?おい、まさかそっちの意味で使う気なのか!?」

「はい。ようやく、動ける状況になりましたので。まさか、このような状況になるとは思ってもいませんでしたから。時期が悪いのですよ」

「なるほどなあ。大勝負にはあれがあった方がいいだろうからな。分かった。これで借金はチャラでいいんだな」

「ええ、後ほど屋敷にまで運び込んでいただければ引き換えに証文をお渡しいたします」

「時期が時期ならお主が自分で採取できたであろうにな」

「これが最初で最後のチャンスですから。多少の散財など気にして入られませんよ」

「そうか。上手くいくことを祈っておこう」

「ありがとうございます」

「他の奴らには伝えてあるのか?」

「妖獣会の方では伝えてあります。大々的に動くために個人的な伝や貸借りも全て投入します」

「本気なのだな。なら、こっちも話の通じる奴らに通しておいてやる」

「助かります」

大谷組から屋敷に戻る道すがらグレイフィアさんが尋ねてきた。

「十束様、妖獣会を動かすのですか?」

「動かす。とは言っても若葉組だけだろうな。あとは、個人的に貸しを作っている奴らと善意で動く奴らだろうな」

「それでは貴方だけの『力』ではないのではありませんか?」

「試さないでください。若葉組はオレ自身で作り上げた権『力』だ。それに貸しと善意もオレが今まで築き上げてきた縁という財『力』だ。オレ自身の『力』、そういうことなんでしょう?」

「幼き頃より政争に明け暮れた結果というわけですか」

「少し考えれば分かることですよ。自分一人でなんでもできると勘違いしている内は絶対に気付けないだろうが」

「そうですね。ところで、先ほどの燕石とは一体?」

「ああ、あれには別名がある。むしろそちらの名の方が有名だな。まあ、これから行く所で分かるさ。裏京都の更なる深淵に行けばな」

表か
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