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ハイスクールD×D 妖狐伝 3
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寝る前のブラッシングを屋敷に転移反応を感じる。向かってみようと立ち上がると襖を開いてリーアが現れる。そしてそのままオレに抱きついてくる。

「どうしたんだ、リーア」

「お願い十束、私を抱いて」

「おい、リーア、落ち着け」


「初めてだけどなんとかなるはずよ。だから、今すぐ「リーア!!」っ!?」

「リーア、落ち着いたな。一つずつ訳を話せ。オレも出来る限り手を貸してやる」

「ごめん。だけど、抱いて欲しいのは嘘じゃない」

落ち着いたリアスから事情を聞くと、フェニックス家の三男と無理矢理婚約させられそうになっているそうだ。とうとう、この時が来たのかと思いながら話の先を促す。リアスの仕方のないことだと思っていたのだが、相手が悪すぎた。眷属は全て女性で肉体関係を持っている。この時点でほとんどの女性から嫌悪される。その上で定職に就くこともなく、たまにフェニックスの涙を作って売る程度。典型的なダメ悪魔だな。そんな相手だがフェニックス家というのがグレモリー卿が強く出ることを許さないのだろう。たぶん、三男はそのことをわかってやっているな。

「そんなのが相手だなんて絶対に嫌!!私は、私は貴方が」

最後までいう前に再び屋敷内に転移反応を感知し、目の前に魔法陣が現れる。魔力からしてグレイフィアさんか。

「やはりこちらにお出ででしたか、お嬢様」

「グレイフィア」

「十束様、お嬢様のことは?」

「話を聞き終えたところです。それで」

「お話の手間が省けて幸いです」

「私は帰らないわよ、グレイフィア」

「構いません。私は十束様に用があるだけですので。お嬢様に関しては特に指示を受けていませんので」

「「えっ?」」

「私はグレモリー家当主様から十束様への言伝を預かってきているだけです」

「言伝ですか?」

「はい。この度、リアスお嬢様の婚約者を決めるにあたり、大々的にお相手を募集することになりました。条件などはお嬢様の嫁入りだけです。グレモリー家時期当主はミリキャスが継ぐことになります」

条件は嫁入りだけ。そんなバカなことが。

「グレイフィアさん、本当に条件はそれだけなのですか?」

「はい、身分や種族も関係ありません。婚約者を決めるために期間内でどれだけの物をグレモリー家に収められるか、有り体に言ってしまえばお嬢様にどれだけ価値を付けるのかを競わせる試練を用意しております。その際、グレモリー家からの補助以外は自分の『力』のみで物を入手するという条件があります」

「なっ、そんな!?」

リーアはフェニックスが有利だと考えたのだろうが、違うな。『力』の意味を履き違えている。

「なるほど。それで、私にもそれに参加するようにと?」

「ご本人
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