第三十九話 松田中佐!サーキットの狼!!その九
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「モブは黙ってろ」
「雑魚は静かに観ていろ」
「それじゃあな」
「安心して俺達の勝利観てろ」
「そういうことでな」
「黙て観ている、俺達の輝かしい勝利」
こう言ってだ、二人はそれぞれのフェラーリに乗り込んだ。そのうえでスタートラインに着いた。
瞬と松田もだ、二人もまた。
それぞれの車に乗り込んだ、金そして銀の。
その時にだ、松田は瞬に問うた。
「大将、感じられますか」
「はい、車の心をですね」
瞬もこう松田に返す。
「それを」
「そうです、感じられますか」
「感じます」
その通りだとだ、瞬も答えた。
「はっきりと」
「私達と共に戦い」
「そして勝ちたい」
「そう思っていますね」
「あらゆるものには魂があります」
まさに森羅万象ありとあらゆるものにだ、付喪神というものが成る妖怪もまたそれが出たものであるのだ。
「車にも」
「だからですね」
「彼等も思っているのです」
二人が乗る車達もというのだ。
「勝ちたい、正義の為に」
「そう思っていますね」
まさにというのだ。
「ですから」
「彼等と共に勝負をし」
「勝ちましょう」
「わかりました」
二人で言いだ、そのうえでだった。
戦士達はそれぞれスタートラインに着いてだ、フラッグが振られると共に走りはじめた。そのレースの有様はというと。観客達が言った。
「サイバーフォーミュラ!」
「若しくはよろしくメカドック!」
「赤いペガサスだ!」
「750ライダーもいいぜ!」
バイクの漫画も入っているが気にしてはいけない。
「いや、凄い勝負だな」
「まさにな」.
「一進一退の」
「いい勝負だ」
「この作品でこんな勝負やるなんてな」
「夢みたいだぜ」
それこそ、というのだ。観衆達も。
「じゃあ今回は全うにな」
「決着がつくな」
「真っ当な勝負で日帝衆が負けるか」
「負ける筈がないだろ」
「それは絶対にない」
「正々堂々で日帝衆が負けるか!」
それこそというのだ。
「今度こそ負けろ!」
「ジャスティスカイザー負けろ!」
「悪党は無様にはいつくばれ!」
「その姿を見てやるぜ!」
「巨人みたいに負けろ!」
「万年最下位になれ!」
「この作者の作品じゃ絶対にそうなるからな!」
巨人は確実に最下位である、それも勝率一割打率二割一分防御率七点台でエラーは一シーズン当たり二百だ。まさにダントツの最下位だ。
「その巨人みたいに負けろ!」
「惨敗しろ惨敗!」
「御前等正々堂々とやって勝てる筈ないからな!」
「悪は負けろ!」
「へっ、ほざけ屑共」
「精々今のうちにな」
だが二人はフェラーリを運転しながら笑って言う。
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