第11話圏内事件
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
リトは今のところずっとソロだけどオレは基本ソロでたまにミラとコンビ組んでるから100%ソロじゃないから!つか早く放せ!解放しろイテテテテテテテテテテテ!
******
「《圏内》でHPが0に!?」
「でも《圏内》って絶対死なないようになってるんじゃないの!?」
「いや、《圏内》でもHPは減るには減る。《デュエル》だったらな」
圏内とは《アンチクリミナルコード有効圏内》の略称である。その効果は街の中で攻撃を受けても軽いノックバックが起きるだけでHPは減らない。そして犯罪者プレイヤーが入れないように設定されている。これだけ聞けば街の中は危険がないと思いがちだけどそうでもない。
例えば、寝ている相手の指を操作してアイテムを勝手にトレードしたり、挙げ句の果てに《全損決着モード》でデュエルを挑んで相手を殺す《睡眠PK》なんてことができる。《圏内》も完全なる安全地帯じゃないんだ。その事をミラに教えた。
「デュエルじゃねえのか?」
「winner表示を発見できなかった」
「直前までヨルコさんと歩いていたのなら、睡眠PKの線もないしね」
ヨルコさんという第三者の人、どうやら圏内で死んだカインズというプレイヤーと知り合いらしく直前まで食事をして少し離れていたら圏内PKの現場を目撃したらしい。
「突発的デュエルにしてはやり口が複雑すぎる。事前に計画されたPKなのは確実と思っていい。そこでコイツだ」
「コレが今のところ、唯一の手掛かりってわけか」
亡くなったカインズさんの胸に突き刺さっていたこの黒い槍。なるほど、エギルにこの槍を鑑定してもらおうってわけか。商人のエギルならアイテムの買い取りをするために鑑定スキルを上げてるからな。さっそくエギルが鑑定を始めた。結果はーーー
「プレイヤーメイドだな」
「本当か!?」
「誰ですか!?作成者は」
「誰がそんな不気味な槍を・・・」
プレイヤーメイド、店売りでもモンスタードロップでもなく、プレイヤーが作成した武器かーーーこの槍の形状を見ると、ミラの言う通り不気味に感じる。所々トゲのように刃が跳ねていて、まるで蕀のような槍だ。
「《グリムロック》・・・聞いたことねぇ名だ。少なくとも一線級の等勝者だ。それに武器自体も特に変わったことはない」
「でも、手掛かりにはなるはずよ」
「うん、一応固有名を教えてくれ」
《グリムロック》ーーーそいつがこの槍を。当事者のヨルコさんが作成者の名前に覚えがあれば大きな手掛かりになる。キリトは武器の固有名をエギルに聞く。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ