アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第十五話 結ばれる思い
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であった。
「告白でもされたかい?」
「っ!!!?」
真っ赤になりながら必要以上に驚くルナを面白そうに見ていたオシリスだったが、不意に真剣な表情になり、ルナに語りかけた。
「その様子じゃ、ほんとにされたらしいね」
「え、えっと・・・はい・・・されました・・・」
恥ずかしさのあまり俯いてしまうルナ。そんなルナに構わずオシリスは話を続ける。
「だが、そいつの言った言葉の意味が解らず、告白されているとは知らなかった、か」
「・・・はい・・・」
「なら、今すぐ返事しに行ったほうがいい」
「は、はぁ!い、今からですか!?」
「ああ、知らなかったからとはいえ何日も待たせてんだろ?だったら、さっさと返事してきた方がいいと思うのだが」
「そ、それはそうですけど、だからって・・・、それに気持ちの整理もついてないですし・・・」
「本当に?」
「・・・え・・・?」
「本当に気持ちの整理ができてないのかい?」
「・・・・・・・」
オシリスの言葉に再び顔を俯かせてしまう。うすうす、感じていたのだ。だが、今の関係が心地よくて、その心地よさを失いたくないがために一歩踏み込むことを拒んでしまっていた。しかし、今彼が行動を起こしたことにより、ルナの心には恥ずかしさのあまり認めることがなかなかできなかったが、ある思いが浮かんでいた。もっと、彼のことを知りたい、もっと彼のそばにいたい、という気持ちが。
そのことを認めてからはルナの行動は早かった。外出の準備をして、ギルド本部を飛び出そうとしたが、留守番であったことを思い出し思いとどまってい舞いそうになったところで、オシリスが背中を押してくれた。
「俺が言い訳しといてやるから、心置きなく行って来い」
「・・・ありがとうございます!」
一言礼を述べるとルナは颯爽と飛び出していった。向かう先はいつも彼に修行をつけてもらっている三十九層の彼のホームの一つである。
◆
三十九層の転移門をくぐり、街はずれにある小さな村へ向けてルナは雑木林の中を走っている。懸命に気持ちを抑えようとしているが、一度あふれてしまった思いは止めることができないでいた。しかし、そこで最悪のプレイヤーたちど出くわしてしまったため、浮かれた気持ちが一気に吹き飛んだ。
「Wow、誰かと思えばKoBの≪流水≫様じゃねぇか」
「・・・PoH!」
ソードアート・オンライン屈指の危険人物が目の前にいた。しかも一人だけではなくPoHの隣には、頭陀袋のような黒いマスクをかぶっているエストック使い≪赤眼のザザ≫と髑髏を模したマスクをつけている毒ダガー使い≪ジョニー・ブラック≫がいた。即座に武器を構え、臨戦態勢を取るルナだが表情は険しかった。
「
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