Fate/stay night
1187話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
していいのか迷っているというのもあるんだろう。
俺がここにいると、桜にもあまりよくないか。
そう判断すると立ち上がって、台所で早速昼食の準備をしている桜へと声を掛ける。
「凛と綾子を起こしてくる」
「え? あ、はい。お願いします」
その言葉に少しほっとした様子が見られるのは……うん、まぁ、深く考えないようにしておこう。
ワカメの事もあるし。
そう判断すると、そのまま居間から出て凛と綾子が寝ている部屋へと向かう。
昨日俺達が泊まった部屋の近くにある部屋。
中からは特に話し声の類も聞こえてこない。
襖を軽くノックするも、それでも返事はない。
「開けるぞ」
一応一言そう断ってから襖を開けると、そこでは凛と綾子が並んだ布団の中でぐっすりと眠っていた。
それこそ昨夜の疲れがどれだけだったのかというのを、現している程に。
本来であれば朝食を食べた後でぐっすり寝て、起きてからまた昼食を食べるとかいうのは決して健康には良くないんだけどな。
ただ、俺との行為で消耗した体力は、ここまでしないと回復出来ないという事なんだろう。
……うん、ちょっと頑張りすぎたな。
少し……ほんの少しだけ反省しながら、眠っている凛と綾子に近づいて行く。
2人共深い眠りについているのは明らかで、こうして俺が近くにいても起きる様子は全くない。
この2人の寝顔を見る事が出来るのは、純粋に俺だけの特権だよな。
そのまま数分凛と綾子の寝顔を眺めて満足すると、やがて2人へと手を伸ばす。
「ほら、起きろ2人共。そろそろ昼食の時間だぞ」
「ん……アクセル……?」
「うーん……」
それぞれが眠そうにしながらも、すぐに目を覚ます。
これは眠りが深かったからこそ、か?
そのまま上半身を起こした2人は、少し寝ぼけた様子で俺の方へと視線を向けてくる。
「そろそろ昼食だそうだぞ。桜が作ってる」
「……うん」
「分かった」
すぐに返事をした綾子とは裏腹に、凛は相変わらず寝起きに弱いな。
そんな風に思いながら、着替え始めた2人の様子を見ていると……
「アクセル、女の着替えをじっと見ているのはマナー違反だぞ」
綾子が下着姿のまま、ジト目でこっちを見てくる。
このままここにいると色々と不味い事態になりそうだし、俺はそっと部屋を出る。
ま、こういう2人を見る事が出来るのも、俺の特権だよな。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ