Fate/stay night
1187話
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な感じだな。……それで、お前達はどうしたんだ? もう道場の方はいいのか?」
俺の口から出た言葉に、セイバーが何かを思い出したかのように衛宮の方へと視線を向ける。
「そう言えばそうでした。私は戻ってくるのが遅いシロウを呼びに来たのでした」
「ああ、悪い。じゃあ、そろそろ戻ろうか。ああ、アーク。もう少ししたら桜が昼食の用意をしに来るからな」
「ああ」
短くそれだけ言葉を交わし、衛宮はセイバーに引きずられるようにして去って行く。
にしても、暇だな。外に出るか?
そう考えるも、何となくそんな気にならない。
確か考えてみれば、以前バーサーカーとの勝負を付ける時にもこんな時間があったよな。
あの時は外に出てランサーと会ったんだったか。
カラドボルグを空間倉庫に収納し、改めてTVを眺めながらそんな事を考える。
もしかして、今ここで外に出れば誰かに会ったりするのか?
誰かって言うか……既に聖杯戦争の関係者でこの衛宮家にいない生き残りは言峰だけか。
となると、もしかして言峰と会うのか?
いや、言峰がわざわざ俺に会いに来る事はないか。
金ぴかを倒したのが俺だというのは既に知っているんだから、そうなれば自分の命が危険だというのは容易に想像出来るだろう。
となると、ここで姿を現すとは到底思えない。
そう考えた俺だったが、すぐにもう1人この衛宮家にいない聖杯戦争の関係者がいるのを思い出す。
そう、ランサーの元マスターであるバゼットだ。
ランサーにも頼まれた事だし、今から回収に行ってもいいんだが……どこにいるのか、正確な場所は分からないんだよな。
そうなると見つけ出すのに時間も掛かるだろうし、見つけたら見つけたで仮死状態のバゼットをそのままに出来る筈もなく、今夜の大聖杯の破壊も延期する可能性が出てくる。
……うん、やっぱりバゼットは聖杯戦争が終わってからだな。
「アーク先輩、お昼の準備に来たのですが……」
バゼットについて考えていると、そんな声が聞こえてくる。
声の主は桜であり、時計を見ると既に昼近い。
どうやらTVを見ながら考えごとをしていてそれなりに時間を潰したらしい。
「ああ、聞いてる。いや、そもそもこの家に関してはそっちの方が慣れてるんだから、俺を気にしなくてもいいぞ」
そう言いつつも、桜が色々な意味で俺を気にするのはしょうがないというのも分かる。
ワカメに操られていたライダーが綾子を襲ったのを助けたし、自分の心臓に巣くっていた臓硯やアンリマユとの契約も断ち切った。更には自分の姉である凛とそういう関係にもなっている。
色々な意味で、桜は俺を気にするのはしょうがない。
ただ、同時に桜は内向的な性格をしており、俺という殆ど見知らぬ男に対してどう接
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