暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜漆黒の剣聖〜
アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第十四話 接吻の意味
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uf die Hande kust die Achtung,
Freundschaft auf die offne Stirn,
Auf die Wange Wohlgefallen,
Sel'ge Liebe auf den Mund;
Aufs geschlosne Aug' die Sehnsucht,
In die hohle Hand Verlangen,
Arm und Nacken die Begierde,
Ubrall sonst die Raserei.
今のおれは、君の唇にしかキスは落とさないよ・・・」

「・・・言ってる意味が・・・」

「・・・あとは自分で考えてみろ」

それだけ言い残すとソレイユは着替えて秘湯を立ち去っていく。残されたのは、困惑するルナだけだった。



秘湯が見えなくなるほど歩いたところでソレイユは口を開いた。

「・・・いるんだろ、出てこいよ」

ソレイユの声に反応して茂み現れたのは膝下まで包む艶消しの黒いポンチョを着たプレイヤーだった。

「Oh、よく気が付いたな、剣聖」

「バレバレなんだよ、PoH」

その正体は、殺人ギルド≪笑う棺桶≫のギルドマスターだった。張りのある艶やかな美声だが、ほのかな異質さがイントネーションに潜んでいた。そんなPoHにソレイユは不機嫌な雰囲気を隠さずに向かい合う。

「で、おれに何の用があるんだよ」

「Nothing much、なに、面白いものが見れたからな」

PoHの言葉に不機嫌さを増すソレイユ。しかし、そんなソレイユに構わすPoHはクツクツと笑っていた。

「自分の惚れた女に言い寄られるのがいや、か。子供だな、剣聖」

「実際の俺は子供だ」

淡々答えるソレイユを興味深そうにみるPoH。そんなPoHの態度が気に入らず不機嫌さがさらに増していった。

「それにしても、なかなかinterestingなものを知ってるな」

その言葉で我慢の限界が来たのか、PoHに向かって抜刀するソレイユ。それをPoHは笑みを浮かべながら避け、茂みのほうへ消えて行った。無防備な背中をむけるPoHだが、ソレイユがそれ以上何もすることはなかった。
不機嫌に舌打ちをして、歩いては帰らず転移結晶を使ってその場から消えた。


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