アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第十四話 接吻の意味
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はないと思うんだけど・・・。そのへんをアスナさんはどうお考えで?」
「・・・はい・・・、まったくをもっておっしゃる通りです・・・」
椅子に座り直し、紅茶を飲みながら微笑むルナにアスナは何も言えなくなってしまう。意気消沈するアスナをよそにルナはこれからのことを考える。
「ところで、今日の夕飯どうしよっか?」
「・・・そうだね、この際だからパーッと騒いじゃう?」
「ん〜、そうだね、それもいいかも」
「じゃあさ、リズたちにも声かけようか?」
「いいね、みんなで騒いだ方が楽しいし、(アスナの)結婚の報告もしないといけないもんね〜」
ルナの言葉に顔を赤くしながら慌てるが、そんなアスナを無視してルナはソレイユにメールを送っていた。今夜はパーティーになるが、人を呼んでも大丈夫か、という内容で送ったところ、大丈夫、という返信を受けてこれからどうするか考え始めた。
「とりあえず、何を作ろうかだよね〜」
「そうだね、それ相応の料理を作らないとね」
そういって、買い置いてある食材とにらめっこをしながら何を作るのか考えるアスナとルナであった。今夜のことをシリカとリズベットにメールを送ることは忘れない。当然のように、帰ってきた返事はOKだった。
◆
「なにする?」
「なにしよっか?」
夕食の献立も決まり、足りない食材も買いに出かけた。帰ってきたときに時計を見ると三時を回って今は、三時のティータイムということになっていた。夕食はもう少ししてから作っても間に合うため、現在手持ち無沙汰になってしまった二人。そこで、アスナは気になったことを質問してみることにした。
「そういえばさ、ルナはどうやってソレイユ君と付き合うようになったの?」
「いきなりその話題に持っていきますか・・・」
「だ、だって仕方ないじゃない!気になったんだもん!」
呆れを含んだルナの声に頬を膨らましてアスナはそっぽを向いてしまう。そんなアスナを見てルナは苦笑いをしながらソレイユと付き合うきっかけのことを思い出していた。
◆
二十七層にあるダンジョンの奥深くにそれはあった。ダンジョンの中にある流れの激しくもない川を上流に向かって登っていくと、そこにはアンチクリミナルコード圏内設定された秘湯と呼べる天然(この城のすべては人口のため本当に天然とは言えないが)の温泉があった。
わざわざこんなところにまで来て入る必要はない、街にある温泉街で十分、というプレイヤーもいるだろうが、そうではない物好きなプレイヤーもいる。しかし、実際に浸かってみるとこの天然(くどいようではあるが、この城のすべては人口のため本当に天然とは言えない)の温泉は開放感があるためか、温泉街の温泉よりも心地よく感じるのだ。
そんな秘湯を知る
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