21.女の心は移ろいやすい。男の心は狼狽えやすい。
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男性に触れる事が出来ない。
男性特有の男臭さを感じると、過去の事が脳裏に蘇りパニックを起こしてしまう。
でもリュー君には平気だった。
再会をした時も、そして今も!
「リュー君?何を探しているの?」
教会裏の物置小屋でリュー君が捜し物をしている。
狭い小屋の中にリュー君の汗臭さが漂っている。
でも、全然怖くない。
全然嫌じゃ無い。
むしろ、もっとリュー君を近くで感じたいと思っている。
「釘抜きを探してるんだけど…フレアさん知らない?」
私の問い掛けに、優しい表情で答えると、物置小屋の棚を横目で見て心地よい声で告げる。
「釘抜きなら、その奥に…きゃ!!」
私はリュー君の向こう側にある棚に手を伸ばしバランスを崩した。
リュー君にもたれかかる様に抱き付き、リュー君の顔を…瞳を見つめている。
私からか…リュー君からか、分からない。
互いに唇を求め重なり合う。
唇を離し、互いの身体をまさぐり合いながら私はリュー君の耳元で呟く。
「私…いっぱいの男性に、汚されちゃった…そんな私でも…リュー君…いいの?」
私はリュー君が求める様な女では無くなっていた。
今更ながらその事を告げ過去を悔やんだ!
しかしリュー君は私の体中にキスをすると、
「フレアさんは昔のまま綺麗なフレアさんだ。僕の大好きなフレアさんだ」
そう優しく諭してくれた。
私達はもう止まらない。誰に見られても。誰に咎められても。
もし10年前、パパスさんがラインハットへ行かなかったら私達はどんな10年を過ごしたのだろうか…
リュー君の息づかいを感じ温もりを感じながら、そんな事を考えてしまう。
フレアSIDE END
<サンタローズ>
祝!卒業おめでとう。
祝!大人の仲間入りおめでとう。
いや〜…今夜あたりーって考えていたけど、まさか向こうから来るとは…
やっぱ昔にフラグを立てておいた甲斐があったね!
心地よい疲労感を纏い実家跡へ歩いていくと、ものっそい怖い目で俺を睨むピエールが立っていた。
「な、何ッスか?怖い顔して…」
「貴様…この村に寄ったのは、シスターに良からぬ事をする為か!」
はい。ご名答!なんて言ったらきっと殺されるので秘匿する。
「ち、違いますよぉ。え!?もしかして、さっきの見てたの?」
「釘抜きを取りに行って、なかなか戻らんから心配になったんだ!」
「もぉ〜えっちぃ!じゃぁ、見てたら分かるだろ。釘抜きを探していたら、フレアさんと接近してしまい、色々と込み上げてしまった挙げ句あぁなったって。」
ピエールはジト目で睨んでいる。
「まぁ…いい。で、釘抜きは?」
「あ!別の物抜くのに気を取られて、釘抜き忘れた!」
「もういい!私が取ってくる!!」
「そんな事言って、フレアさんにエッチな事すん
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