暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
脱出-エスケープ-
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立ち上がり、歓喜に満ちた声を上げていた。それがネクサスに、シュウにとって凄まじく不愉快だった。どうしてこいつはこんなに笑っていられる?人を傷つけまくって、いったい何が楽しいというんだ!
無理やりメフィストを立ち上がらせ、ネクサスはその首をつかんできつく締め上げていった。動きを取れないメフィストの胸元に鉄拳を叩き込み、手を離した瞬間乱暴にメフィストを蹴飛ばした。
地面の上を転がったメフィストは、すぐに受身をとった後に立ち上がり、右腕から〈メフィストクロー〉を出し、前に突き出して黒い光弾〈メフィストショット〉を発射する。
連射されていくその弾丸はネクサスのほうへまっすぐ向かっていく。それを、防ごうともせず、体中に闇の光弾を受けながら、ただ我武者羅に走っていく。彼が眼前に迫ったところで、ネクサスとメフィストは互いに同時のタイミングで拳を繰り出し、互いの胸元や顔に拳がぶち当たる。
「グゥ…!」「ウォオ…!!」
互いに吹っ飛び、わずかな怯みによる間を経て、すぐに二人は戦いを続行した。
「ウラア!!」
今度はメフィストのほうから攻撃を仕掛けた。繰り出されたメフィストクローのつめの先が、ネクサスの方に食い込んだ。右肩に突き刺さる激痛が彼を襲った。
激痛を覚え、右肩を掴むと、隙を突いてメフィストは脇腹に蹴りを叩き込み、完全に無防備に鳴ったところで、メフィストクローを振り回し、ネクサスの体に切りかかった。
「フン!ハァ!!」
「グォア!!?」
連続で体を切りつけられ、大きく怯んだ果てに、ネクサスはダウンした。
テファたちのそばで彼女たちを守るために、ストーンフリューゲルにも入らず、常に傍にいた。その影響で連日の戦いのダメージが回復しきれず、まだ戦闘が始まって間もない時点から体力の数分の一しか残っていなかった。
「どうしたぁ!?そんなものじゃないはずだ!もっと楽しませろぉ!!」
メフィストが、倒れたネクサスに向けてメフィストクローを振り下ろす。咄嗟に反応した彼は光弾〈パーティクルフェザー〉を発射、メフィストの顔面に打ち込んだ。
顔に一発受け、顔を抑えるメフィスト。その隙を見逃さなかった。
今度は自分が光の剣〈シュトロームソード〉を作り出し、彼はメフィストに向けて何度も切りかかった。
「デヤ!!オラァ!!ジュアアア!!!」
「グガアァ…!!」
まだ終わらせなかった。ダウン中のメフィストの腹を、彼は思い切り踏みつけた。
「フグ…ッ!!」
腹だけでなく、足も顔も、腕も…何度も踏みつけ、痛めつけていく。そこに、ウルトラマンとしての高潔な戦いの形などなかった。
無理やり立ち上がらせ、そのままメフィストを相手に正義の欠片もない、暴力という名の乱闘を続行した。


それはあまりに、正義の味方というにはダーティーすぎた。まるで村でムカデンダーを
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