Chapter02
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きる。
だが、紅莉栖が刺されたというDメールを”なかった”ことにしてしまうと。彼女は7月28日に死んでしまう。
ラジ館8階で、誰にも看取られることなく。無かった人になってしまう。
だから、俺はこの世界線で、無謀としかいえない挑戦をしてきたのだ、それは。
永遠と、繰り返す。
奇跡というのが起きるまで。
だから俺は、何十回と何百回と何度も何度も繰り返してきた。
その数だけまゆりが死んだ。
もはや何のためにタイムリープをしてるのかさえ、分からなくなっていたときに
目についたのが
電話レンジ(仮)
「オカリンー?どうしたのー?」
ずっと固まっている俺を不思議に思ったのだろう、まゆりが尋ねてくる。
「いや、なんでもない」
「オカリンが固まっているときはまたいつもの厨二病だろ常考」
「鳳凰院とか、言ってるあたりで末期というか、なんというか」
2人のやり取りを無視しつつ、ドクぺを開け一気にあおる。
随分と喉が渇いていたようだ、半分ほど飲んでからまゆりに質問をする。
「まゆりよ、今日は何月何日だ?」
まゆりは、少し不思議そうな顔をして
こう言った。
今日はね〜、8月の17日だよ?
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