第3話 魔術使い
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と、計画通りにことを進めるか」
士郎を抱留め運びながら、物騒な事を口走りつつ士郎の部屋に向かった。
−Interlude−
「ん・・・」
まだ日が昇っていない内に士郎の意識が覚醒していく。
そんな士郎は可笑しな違和感を感じ取った。
士郎はこれまで寝相などしたことなど無いので、誰かに動かされない限り寝た時と同じ体勢で起きるのだ。
ましてや抱き枕を抱いて寝るなどした事が無い、と言うか抱き枕も無い。
しかし今の士郎は、ぬくもりのある抱き枕?の様なモノを抱いて寝ていた。
「何だ・・・・・・・・・・・・・・・え?」
自分が何を抱いているか確認しようと目を開けたら、そこにはスカサハの寝顔が有った。
しかも彼女は、上は胸元を少し肌蹴させたワイシャツで、士郎からは見えないだろうが下の方は黒の下着以外履いていなかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・!?!!?!?!?」
この事に士郎の思考がパニック祭りに突入した。
それはそうだろう。このシチュエーションは第3者が見た場合――――いや、誰が如何見ても恋人同士で抱き合って寝ている余にしか見えないのだ。
因みに、士郎は下は何時ものジャージを吐いているのに、何故か上はまっぱであった。
士郎の体は今の年齢には不釣り合いなほどに鍛え上げられており、鋼の鎧を着こんでいるようにも思える程の体だった。
ワイルド系の好きな女性が見れば、頬を赤らめて涎を零しそうになるほどに。
(何故、何、如何して、何で、何が、何を、何々何々何々何々何々何々何々何々、なんでさっ!?)
士郎はパニックにハマりながらも、なんとか気持ちを落ち着かせる様に努めていく。
(・・・・・・・・・ふぅー、取りあえず確認だ!俺はどうして師匠と一緒に寝てるん――――)
「それは昨夜、私たちが情熱的に愛し合ったからだろう」
「・・・・・・・・・・・・・・・し、しししし、師匠ぉおおおおおおおぉぉおおおぉおおおおおおお!!?」
心を落ち着かせている最中に、まだ半目だが、何時の間にかスカサハが起きていた。
そんなスカサハに対して、ツッコむ前に驚きながら布団から飛び出した。
「その様な態度、さしもの私も傷つくぞ?昨夜のお前は、私の元で学び巣立っていったケルトの戦士たちの様に荒々しくも、狂おしかったと言うのに。――――つれない奴じゃのう」
「なぁああああああぁあああああ!!?」
スカサハは、顎に手を当てて口周りを一度舐めてから、厭らしく堪らなくなってくる怪しい眼で士郎を見つめる。
対して士郎は翻弄されるばかりだ。
元の世界で関係を作った女性たちにも、基本的には主導権を取られていたからだ。後半戦に成ると士郎の方がスタミ
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